平成30年度学校総合体育大会 中学校サッカーの部 2回戦 坂戸千代田 vs さいたま尾間木

平成30年度学校総合体育大会 中学校サッカーの部・2回戦。1回戦で新人戦覇者・伊奈小針中学校を下した坂戸千代田中学校は、ディフェンディング・チャンピオンのさいたま尾間木中学校と対戦し、3ー1で逆転勝ちを収めた。千代田は3回戦で同じく西部地区の滑川高校と対戦する。

この日の第2試合は早い段階で動いた。先制したのは連覇を狙うチャンピオンチームの尾間木。前半8分、左サイドハーフの長谷川拓未が後方からのボールに抜け出して均衡を破った。

一方、早々に失点した千代田もすぐさま反撃する。前半14分、2トップを組む小川航輝の落としからFW吉沢俊哉が一気にエリア内に入るとディフェンスに倒されてPKを獲得。これを小川が冷静に決めて試合を振り出しに戻し、直後に前半のクーリングブレークの笛が鳴った。

勢いに乗る千代田は再開後に再び小川、吉沢の連携でシュートシーンを演出すると、前半29分には吉沢のシュートが右ポストを叩き、そのこぼれ球をMF新井悠がミドルシュートで狙っていくも今度はクロスバーを強襲。追加点とはならなかったが、1ー1のタイで折り返した。

後半は尾間木が攻勢を強める中で10分、MF林冴羽人を起点にFW武田克斗の右クロスにMF田村優喜が決定的な場面を迎えたが、これは千代田GK田中魅斗が好反応を見せてビッグセーブ。するとこの時間を耐えた千代田は再びクーリングブレーク前にスコアボードを動かした。

後半15分、左サイドを抜け出した吉沢は一度はボールを失いながらも、再び奪い返してグラウンダーのクロス。走り込んだ小川がこの日2点目として、ついにゲームをひっくり返した。

後半アディショナルには新井のボール奪取から吉沢がショートカウンターに抜け出して勝負を決める3点目。先制点を許しながらも、前後半のクーリングブレーク前、終了間際と勝負どころでスコアを動かした千代田が3ー1で前年度チャンピオンを下し、ベスト16進出を決めた。

今大会はプレーオフを経ての参戦。厳しいヤマに入ったが、「逆にこんなにいいチームとできることはないくらいの気持ち。もう抽選が終わったら、私が学校に戻るよりも早く子供たちは集中しきっていた」と小林誠監督は振り返る。1回戦では新人戦を制した伊奈小針を、そして2回戦では前年度の優勝チーム・尾間木を下して2戦連続のジャイアントキリングを演じた。

番狂わせも2戦で続けば本物だ。目標はもちろん関東大会出場。「2回戦は勝ち上がったんですけど、あくまでも通過点でしかない。次の3回戦に勝って、もっと上を目指しながら自分たちのサッカーを貫いて、最後まで走り切ろうと思っています」と、部長の吉沢は力を込めた。

3得点すべてに関与したFW吉沢「自分の持ち味を前面に出せた試合」

最前線でチームに推進力を与えた吉沢が3得点すべてに絡む活躍で勝利の原動力となった。

立ち上がりから前線で躍動すると前半14分に同点ゴールに繋がるPKを獲得。逆転弾のアシストの場面では一度はボールを失いながら身体の入れあいで奪い返すと、課題だったという「腕の使い方」で相手を突き放して小川の得点をお膳立て。後半アディショナルタイムにはショートカウンターからファーストタッチで相手守備をかわして、勝負を決める3点目も記録した。

「前への推進力とトラップは自分の持ち味。そこは前面に出せた試合だなと思います」。前線でコンビを組む相棒・小川とのコンビも千代田の大きな武器。「(2点目の場面は)いままでは自分で打ちにいってゴールキックになっていた。お互いに2人で攻めることを意識しながらプレーしたことがゴールに繋がった」と、ここにきてさらに連携も高まっているようだ。

今年は部長を務めるが「よく引っ張ってくれる。顧問いらずですね」と小林監督も全幅の信頼を置く。プレー内外でチームを牽引する頼れる10番が快進撃を続けるチームを牽引する。

石黒登(取材・文)

試合結果

坂戸千代田 3-1 さいたま尾間木

1(前半)1
2(後半)0

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