[新人戦]武南、西武台に4発快勝で決勝進出。昨年は決勝で大敗、小山主将「リベンジできた」

令和7年度埼玉県高校サッカー新人大会は14日に川口青木町公園で準決勝2試合が行われ、武南は4-0で西武台に勝利。4大会連続の決勝進出を飾るとともに関東記念大会行きを決めた。

両雄は昨年まで2年連続で決勝で激突。一昨年は延長戦でも決着がつかず、両校優勝。昨年は5-1で西武台が連覇を飾った。今年は準決勝で当たった中で武南が強さを見せてリベンジした。

昨年に続き、先制したのは武南だった。前半5分、MF小川慈生(2年)がボールを持つと、前方のスペースで右MF鞭馬小太朗(2年)が要求。足下で受けると「あとはもう思い切ってドリブルして振り抜くだけでした」と得意のドリブル突破から右足を振り抜いてネットを揺らした。

一方、大会3連覇を狙う西武台も1トップの飯田咲太郎(2年)をターゲットにしながら、ロングボールで相手に圧力をかけていく。18分には飯田が身体の強さを見せて右サイドを前進。グラウンダーのクロスに逆サイドのMF野網凜生(2年)が飛び込んだシーンはあと一歩だった。

武南・内野慎一郎監督は「ニューバランスカップとか波崎で良い経験をさせてもらったことをここで出せるかというのはすごく大切。自分たちが目的を持ってやってきた練習が表現できるかというところで前半は相手のロングボールに対して保守的になってしまう部分があった」と話す。回収されてまた蹴られることを嫌がり、ドリブルで剥がしにいくようなプレーが少なかった。

その中でU-17日本高校選抜候補MFの小山一絆(2年)がこの日も持ち味の潜るドリブルで前進。29分には中盤から1人、2人と交わしてスルーパスで決定機の演出を試みる。40分にはゴール前の混戦で小山やMF渡辺悠(2年)が連続シュート。だが、西武台はMF高橋祐輔(2年)主将らがブロックに入り、GK黒渕敬吾(2年)が好守で防いで最少失点で前半を終えた。

試合の分かれ目となったのは後半9分だ。武南は小山のロングパスから渡辺がゴール前に抜け出る。これを止めにいったCB大沢将聖(2年)のプレーが得点機阻止と取られ一発レッドカード。西武台は1人少ない状態で残り時間を戦うこととなり、逆に武南はさらに勢いを増していく。

12分には鞭馬がMF田中楓真(2年)とのパス交換でエリア右を攻略してクロス。これに準々決勝の浦和東戦でハットトリックを記録したFW岩澤柾吾(2年)が合わせて追加点を奪う。

16分には小山のパスから抜け出た渡辺が、縦突破からのシュートで2試合連続のゴール。19分にはサイドでボールを持った鞭馬がターンから相手をいなしてクロスを上げると、これを再び岩澤が流し込んだ。武南は数的優位に立ってからの10分間で一挙3得点を奪い、勝負を決めた。

西武台は22分、準々決勝の成徳深谷戦で逆転に繋がる同点ゴールを決めた途中出場のFW磯部我道(1年)が抜け出したが、武南GK金昶銖(2年)が冷静に1対1をストップ。23分には武南・田中が2枚目のイエローカードを受け累積で退場。ここからは再び同数での戦いとなった。

西武台は43分、高橋が決定機を迎えたが、シュートは枠を捉えきれなかった。そのまま武南が4-0で勝利。小山は「去年1-5で負けた、そこのリベンジはできたかなと思います」としつつ、「危ないシーンだったり、もっと決めるところで決めていれば、もっと点差が広がったかなっていうのもあって。やっぱりそこの部分はもっとこだわっていきたいです」と前を見据えた。

守備面でも3試合連続の無失点。ディフェンスラインを束ねるCB山崎滉太(2年)は「後ろから声を出しながら、今日はFWに当たった時の最初のアタックを結構強く行くことができた。今年は失点がそんなに多くなくできていて、それが自分たちの自信にも繋がっているし、前が自由にやる分、後ろがしっかりとブロックを作って失点しないでやっていきたい」と力強く語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

西武台 0-4 武南
0(前半)1
0(後半)3