[全日本U-12]レジスタFCがRB大宮を逆転で下し戴冠!「真剣に取りに行く」4度目の日本一を目指し全国へ

レジスタFCが4度目の冬の日本一を目指し、全国へ――。JFA第49回全日本U-12サッカー選手権大会埼玉県大会決勝が11月23日に行われ、レジスタFCとRB大宮アルディージャU12が対戦。レジスタFCが2-1で逆転勝利を飾り、3年ぶり6度目の全国大会出場を決めた。

両チームは今季S1リーグ戦も含めて3度対戦し、レジスタが2勝1分。6月の関東U-12サッカー大会でも県の決勝で対戦し、レジスタFCが先制を許すも2-1で逆転勝ちを収めていた。

RB大宮は10番の新藤匠真(6年)がボールを引き出しながら起点となるプレー。また、左サイドの飯島桜子(6年)がカットインからのパスや仕掛けでチャンスを作り、そこからの連動した動きでシュートまで繋げる。6分には自陣からの縦パスに抜け出した新藤がゴールに迫った。

レジスタは7分に鈴木陽太(6年)が、9分には鈴木のポストプレーから10番の村上眞大空(6年)が抜け出しからゴールを狙っていく。それでもRB大宮は14分、スローインの折り返しから佐々木莉玖(6年)が右クロスを入れると、こぼれ球を松田幸樹(6年)が決めて先制した。

レジスタは19分、左CKからペナルティキックを獲得。これを鈴木が沈めて同点に追いついて折り返したが、前半は「受け身になって、うちの本来の前線からしっかりボールを取りに行くっていう良さが出せなかったことが前半の流れになってしまったんだと思います」と藤屋直博監督。熊井一粋(6年)主将も「今日は最初入りが良くなくて。戦えていなかった」と振り返る。

それでも「本当に別チームにならないと悔いが残って終わるよって。残り20分、全国に行きたいんだっていう気持ちをピッチの中で表現してこいと。もうそのことだけを伝えて送り出しました」(監督)という後半、レジスタは持ち味の前からの守備を発揮しながらペースを握り返す。

するとレジスタは10分、エリア手前でボールを持った鈴木がドリブルを開始。「あの時は正直もう自分がゴールを、っていう気持ちだけだった」というアタッカーは緩急の効いたドリブルで連続してDFを外してエリア内に切り込み、最後は左足で力強く打ち抜いてネットを揺らした。

追いかける展開となったRB大宮は17分、新藤がドリブルで相手DFを振り切って狙ったが、シュートは惜しくも枠を捉えきることができなかった。試合はそのまま2-1でタイムアップ。鈴木の2ゴールで逆転勝ちを収めたレジスタが3大会ぶりに全国大会行きの切符を掴み取った。

レジスタとして全日本U-12サッカー大会(旧・全日本少年サッカー大会)は、これまでに5度全国に出場している中で3度の日本一。前回優勝した2022年の代も指揮していた藤屋監督は「この学年を4年生から担当を持った時に、保護者会で保護者の方にこちらから伝えたのは「真剣に日本一を取りに行く」。そのために一生懸命やりますっていうことは伝えました」と明かす。

「僕自身もこのチームと1試合でも多くやりたい気持ちはありますし、やっぱりやるからにはてっぺんを目指してやるべきことをやって、本番を迎えたらもう思い切ってやらせてあげたいなって思います」。主将の熊井は「いままで勝ってきたチームの想いも含めて頑張りたい。もう絶対にこの仲間ならできると思っていますし、自分ならできると思っている」と力強く語った。

12月26日に開幕する1次ラウンドは鳥取KFC(鳥取)、長崎ドリームFC(長崎)、武生FC・ブルーキッズ(福井)と同じグループH。まずは初戦で武生FC・ブルーキッズと対戦する。

石黒登(取材・文)

試合結果

レジスタFC 2-1 RB大宮アルディージャU12
1(前半)1
1(後半)0