[中学新人戦]尾間木中が3大会ぶりの決勝進出!FW長が1G2Aで全3得点に関わる活躍

尾間木中が3大会ぶりの決勝進出。令和7年度新人体育大会の準決勝が14日にRHF駒場で行われ、さいたま尾間木中が3-0で越谷千間台中に勝利。16日の決勝で聖望学園中と対戦する。

双子の弟でダブルエースの一角、MF坂本アーノルド(2年)を累積で欠く千間台中だったが、10番のFW坂本アルフレッド(2年)をポイントに前半から力強く相手コートに攻め込んだ。

26分には坂本が身体の強さを見せ、DFを背負いながら反転して右足で放ったシュートが惜しくも左に。坂本は28分にもクロスをシュートに繋げ、29分にはMF岡山有(2年)の右CKからヘディングで狙ったが、いずれも尾間木中GK澤野春紀(3年)主将がキャッチしてみせた。

尾間木中はMF本島新(2年)やMF峰岸大愛(2年)がゴールに迫るシーンも作ったが、けが人が多く、前半はなかなかパスが繋がらず、単発の攻撃に終わることも多かった。その中で後半はパスを繋ぎながら相手ゴールへ。準々決勝に続き、“主役”となったのはFW長蒼斗(2年)だ。

準々決勝の西武台新座中戦でも、0-0の後半ATにセットプレーからチームを救う決勝ゴールを決めていたFWは後半10分、持ち味のスピードを生かしたドリブルで縦に突破。マイナスのクロスを送ると、これを途中からトップに移ったDF山﨑瑛太(2年)が沈めて均衡を破る。

18分にはドリブルで抜け出すと深い切り返しでDFを剥がし、逆足の左足でゴールを奪った。「自分の課題である逆足を嫌がらずにしっかりと振り抜けた。よく顧問の先生にも言われていて、左の練習を積み重ねてきて、左で決めることができたので良かった」。26分には縦パスに抜け出すと再び切り返しでDFを翻弄し、途中出場のFW浅子蓮於(1年)のゴールを演出した。

後半は1ゴール2アシストで全3ゴールに関わる活躍。スピードを生かした縦突破に加え、そこから一気に切り返すプレーは脅威となっていた。昨年は全国大会でもプレーしたFWは「千間台とやって県トップレベルでも通用することがしっかりわかりましたし、関東、全国大会でもスピードが通用しない時があったので、県で通用したなら、次は来年になりますけど、関東、全国の舞台でもスピードを生かして通用するかどうか確かめたい」と来夏に向けて意欲を燃やす。

「埼スタに連れて行くのは達成できたので、次は尾間木というチームを優勝に導いていきたいと思います」というエースストライカーは、3大会ぶり3度目の優勝を目指す決勝の聖望学園中戦でも「やっぱり自分が尾間木中のFWとしての自覚を持って決めきるということを意識して、自分がヒーローになれるように決めていきたいです」と点にこだわって、三度ヒーローとなる。

石黒登(取材・文)

試合結果

聖望学園中 4-1 さいたま南浦和中
2(前半)0
2(後半)1