[中学新人戦]聖望学園中が3連覇に王手!過去2年決勝激突の南浦和中に4発快勝でファイナルへ

聖望学園中が3連覇に王手!令和7年度新人体育大会の準決勝が14日にRHF駒場で行われ、聖望学園中が4-1でさいたま南浦和中に勝利。16日の決勝でさいたま尾間木中と対戦する。

一昨年、昨年の決勝カードが準決勝で相まみえた。南浦和中は立ち上がりに縦への鋭さを見せ、FW伊藤聖都(2年)がスピードでサイドを突破。4分には右SBの野口湊大(2年)のクロスからFW田村一颯(2年)が落とし、大型ボランチの中沢輝星(2年)がシュートまで繋げる。

一方、聖望学園中は1つ上の代でも主力としてプレーしたMF松本悠惺(2年)、MF高田想(2年)がポイントとなってボールを動かしながら、徐々に相手コートでの時間を増やしていく。

その中で聖望学園は19分、左SB塚本拓海(2年)のクロスがGKの上を越えたところを松本が決めて、先制ゴールを奪う。25分にはゴール前の連動から崩して松本が決定機を迎えると、その1分後にはMF布田颯介(2年)の右クロスが相手のオウンゴールを誘い、2-0とした。

後半13分には「サイドで高い位置を取った時の縦突破や味方とのワンツーとかでクロスを上げるところは見て欲しい」と話す塚本が、FW角田春(1年)とのワンツーからクロス。これを「あの場面は練習していた。良い感じでディフェンダーの前に入れて合わせられたと思います」というFW佐々木都雲(2年)がストライカーらしい豪快なヘディングで決めてリードを広げた。

南浦和中は16分、野口が自ら獲得したペナルティキックをゴール左に決めて1点を返すが、聖望学園中は22分、角田がゴールエリア内でファールをもらい、しっかりと沈めて突き放す。南浦和中は26分、エリア右でボールを収めた10番MF沼尻瑛汰(2年)が右足を振り抜いたが、枠を捉えきることができなかった。4-1で勝利した聖望学園中が3連覇にあと1勝と迫った。

今年は準決勝での対戦となった中で、生方繁監督は「抽選会の時もお話したんですけど、「できたら決勝でやりたかったね」と。でもこういう次決勝に向けて大事なゲームでやらせてもらえて、それを超えていけたっていうのは、生徒たちにとっては良かったなと思います」と振り返った。

生方監督も「サッカー感が良い」という代。3年連続の埼スタ決戦へ、昨年も同ピッチを経験し、今年は10番をつける松本は「3連覇を狙っているので、そこに向けて決勝に進出できたことは嬉しい。去年は繋いで、繋いでというチームだったんですけど、今年は前に来た時に勢いのあるチームだと思う。決勝でも自分が点を決めて、チームを救って優勝したい」と意気込みを語った。

石黒登(取材・文)

試合結果

聖望学園中 4-1 さいたま南浦和中
2(前半)0
2(後半)1