古豪・浦和、今年のテーマはインテンシティ S1、S2の強豪と当たる中で自信も

3日、令和5年度高校総体南部支部予選・2回戦が行われ、浦和は鳩ケ谷に13-0と快勝した。

浦和は前半20分、MF木村智恒(3年)のクロスからFW新藤波音(3年)がヘディングで叩き込み先制。26分にはMF中庭大毅(3年)のクロスをFW相崎湧久(3年)が落とし、木村が流し込んだ。32分、34分にはMF竹林葵(2年)が連続して決めて4-0で前半を折り返す。

後半も押し込み、7分にはクロスを中央で収めた竹林が落ち着いて沈めてハットトリックを達成。12分には新藤が2点目を決め、相崎、DF狩野孝輔(3年)も32分までにそれぞれ2ゴールずつを重ねた。終盤は代わって入った選手たちも結果を出し、MF國貞翼(2年)が1得点、MF門陽平(3年)がATにFK弾を含め2点を奪うなど、後半も9得点を奪い、快勝した。

本田哲也監督は「初戦はいつも固くなるので、綺麗に崩すとか、そういうことじゃなく、今年のチームの特に生命線となっているインテンシティの部分や球際の部分、とにかく前からしっかりということのみ。(そのあたりは)しっかり意識してやれていたのかなと思います」とした。

今年は新人戦支部予選でS2の大宮南や浦和西、浦和東と、関東予選ではS1の正智深谷と強度の高いゲームを経験。本田監督も「その経験がかなりでかい。結構粘り強く球際もやれるようになってきたなと思っているので、そこは大事にしたい。かなり生徒も自信になっている」と話す。

左のCB池澤健剛(3年)は「やれているという自信はついてきている」とし、小柄ながらボール奪取力に優れるMF四方大樹(3年)は「浦和東戦が自分的に結構印象に残っていて、みんな身体が強くて、どんなに身体を当てても吹き飛ばされる感じがあった。でもそこの強さを感じて、学んで、正智深谷戦でやったら意外とできた」と強豪と戦う中で成長を実感しているという。

また、今年は毎月2.5キロずつ負荷を上げ、自分のマックス値を上げることを目標にウェイトトレーニングにも力を入れており、選手たちも「だいぶ筋力がついてきた」と手ごたえを語る。

6日の代表決定戦で川口市立に敗れ、2大会連続の県大会出場とはならなかったが、夏を越えもう一段階成長できるか楽しみなチーム。さらに強度にこだわり、選手権予選での躍進を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和 13-0 鳩ケ谷
4(前半)0
9(後半)0