[COPA BUNAN]成徳深谷、立教新座にリベンジで13大会ぶりV! 前期はS1首位ターン、競争力アップで後期の戦いへ

COPA BUNAN AMIGOS決勝が8月25日、武南フットボールフィールドで行われ、成徳深谷と立教新座が対戦。成徳深谷が3-1で制し、2012年以来13大会ぶり2度目の優勝を飾った。

成徳深谷と立教新座は昨年もトーナメントを勝ち上がり、決勝で激突。立教新座が2-0で勝利し、大会初優勝を果たしていた。成徳深谷・為谷洋介監督は「去年負けてる相手で、今年はしっかり結果にこだわってやっていこうと言っていた。そういう意味では良かった」と振り返った。

成徳深谷は序盤から相手コートで押し込んでプレーし、セットプレーを獲得。前半6分にはDF山谷康太朗(3年)の遠投からMF鯨井遥翔(3年)が頭でプッシュして先制ゴールを奪った。

27分にはロングカウンターからMF一瀬登生(2年)が長い距離を運び出し、FW関根大和(3年)がフィニッシュを狙う。ここは立教新座GK小野寺健太(3年)に阻まれたが、後半4分、MF松尾泰希(3年)のボールカットから、グラウンダーのクロスに関根が合わせて加点した。

立教新座も28分にMF田口翼(3年)の右CKからDF二宮大亜(2年)がヘディングで決めて1点を返したが、成徳深谷は33分、再び山谷のロングスローからの混戦を最後はDF菅井陽斗(3年)が詰め切ってゲット。3-1で勝利した成徳深谷が、昨年大会のリベンジを果たした。

「夏を通して、結構伸びてきているやつもいるので、そこは後期の戦いに向けてっていうところで、選手のセレクトのところで選択肢を持ちながらやっていこうと思っています」(為谷監督)

この夏は金沢ユースなどを戦いながら、先制点の鯨井やMF朝烏真大(3年)といった選手たちに加え、「一皮剥けた」と話すMF岡勇吾(3年)、1年生MFの松澤杏、スピードに優れるDF出井嵩人(2年)なども台頭。「逆に競争が激しくなった分、いままで出ていたやつがちょっと焦りもあるのかなと思うので、そういう意味で競争は上がってきたのかなと思います」という。

ディフェンスラインもDF横山大平(3年)を軸に「わりと誰が入っても崩れなくなってきた」。前期は関東予選で7年ぶりの県タイトルを飾り、S1リーグも現在首位。良い流れを持って臨む後期の戦いに向け、為谷監督は「1つ1つ。良い準備をして後期を迎えたい」と話し、「個の勝負ではまだ分が悪い相手もいる。だからこそ組織として守備、攻撃、切り替えを磨いていきたい」と力を込めた。夏を経て競争力を増したチームは、後期リーグに向けて着実に力を蓄えている。

石黒登(取材・文)

試合結果

成徳深谷 3-1 立教新座
1(前半)0
2(後半)1