[総体]浦和学院、西武文理に4発快勝で8強!準々決勝・西武台戦へ、今季S1・6戦4発の平昭「点を取りたい」
令和7年度全国高校総体サッカー大会埼玉県大会3回戦が7日にBUNANフットボールフィールドほかで行われ、浦和学院と西武文理が対戦。浦和学院が4-0快勝し、準々決勝に進出した。
浦和学院が4発快勝で8強入りだ。前半7分、MF西田琉晟(2年)のスルーパスにFW小川澄翔(2年)が反応。エリア手前でトラップすると、最後は左足で落ち着いて流し込んで先制した。
「縦の裏抜けじゃなくて、斜めに裏抜けする練習をしていて。西田くんが良いパスをくれたのであとは決めるだけでした」と小川。パスを出した西田とはジェファFCからの盟友で「出すところがなんか感じるっていうか、わかるんです」というホットラインで均衡を破った。
飲水明けからは3バックから4バックに変更。早い時間に点が動いたことである程度割り切りながら10番MF平昭一哉(3年)主将を中心に多くの時間でボールを保持しながらプレーする。先制を許した西武文理も26分、MF武田恵輔(2年)がMF佐藤碧馬(2年)とのパス交換からエリアに侵入。ループシュートで狙ったが、ここは浦和学院GK大日野渉(3年)が防いだ。
浦和学院は1-0で折り返すと、「もう特に何もストレスはなかった」と川上耕平監督が話す後半にゴールラッシュ。7分、FW桜井亮(2年)が抜け出してキーパーとの1対1を沈めて追加点とすると、11分には小川のドリブル突破からの右クロスを平昭が繋ぎ、中で西田が仕留めた。
まずは1点を返したい西武文理も26分、ロングスローからMF斎藤太志(2年)がヘディングで迫ったが、ここも大日野が好反応。浦和学院は33分、FW市川輝(3年)が敵陣深くでマイボールにすると、クロスをMF門倉佳希(3年)がターンから左足で蹴り込んで4点目とした。
「もうS1でもやっぱりうちがボールを持ってやる試合っていうのが多いので、その中でどう点を取るか、相手陣で、ゴール前で何をするか、っていうのはとにかくやってきた」(川上監督)
関東3部・立教大のセカンドや平成国際大のトップサブなど、強度の高い大学生と練習試合を行う中で手応え。逆に引いて守ってくる高校仕様のサッカーに対し、ややアジャストするのに苦労している部分もあるが、その中でも初戦の鬱憤を晴らすかのように4ゴールを奪ったのは収穫だ。
また、守備でも2戦連続の無失点で、指揮官も「焦れずにやれたのは成長しているかなと」と評価。好守を続けた大日野やDF長島蒼空(3年)を中心に後ろも最後まで崩れなかった。
準々決勝の相手はプリンス関東2部・西武台だが、強敵相手にも目指すのは浦学のスタイル。「それが見せられれば勝ち負けよりもいいかなっていう感じでずっとやっているので。その上で力を発揮できて、勝てたらいいなと」と、まずは自分たちのサッカーを表現した上で勝利を狙う。
関東予選の準々決勝・聖望学園戦は体調不良で欠場した平昭は「(前回は)チームに迷惑をかけたので。去年のインターハイは昌平とベスト4で戦って、チームとしても、個人としても全然何もできなかったので、やっぱり去年の結果を超えられるように頑張っていきたい」と意気込む。今季S1リーグでは6試合で4得点と数字でも結果を残すエースだが、今年はまだトーナメントではゴールがないだけに「やっぱり点を取りたいですね」とチームを勝利に導く1発を誓った。
石黒登(取材・文)
試合結果
西武文理 0-4 浦和学院
0(前半)1
0(後半)3