[総体]市原雄心監督就任の叡明が4発快勝!セットプレーから力強く先制弾&追加点。野球部が初の関東大会出場「サッカーも同じようにやっていきたい」

令和7年度全国高校総体サッカー大会埼玉県東部支部予選は4日に2回戦が行われ、市原雄心監督就任の叡明は杉戸と対戦。4-0で勝利し、6日のブロック代表決定戦にコマを進めた。

叡明は相手陣地に押し込んでプレーし、練習してきたというセットプレーから得点を重ねた。

叡明は前半4分、左CKを獲得するとFW大竹琢翔(3年)のインスイングのキックが相手のオウンゴールを誘って先制した。その後も叡明は相手陣地でプレーしながらMF佐藤大(3年)のロングスローから力強くアタック。10番MF市之瀬響樹(3年)の奪い返しも効いていた。

27分には佐藤のロングスローをMF大野朔太郎(3年)が競ると、「練習でもロングスローの入り方は練習していた。自分の点じゃなくても良かったですけど、自分がしっかり決めるっていうのをイメージして入った」というエースFW浅野悠大(3年)主将がファーサイドで仕留めた。

さらにその2分後には浅野の突破を起点に連動し、最後は大野の落としを大竹が決めて3点目。これまで試合出場はあったものの、この試合が初スタメンだったという大竹は「最初は緊張していたんですけど、最初のコーナーで良い感じに自信がついて、その後もうまくやれたかなと思います」。31分にも大竹の左CKからDF宮本廉大(3年)がヘディングで迫るシーンもあった。

叡明はHTに3枚替え。後半15分には宮本のアシストから途中出場のFW大谷祥太(3年)が決めてダメを押した。杉戸はMF山林快維(3年)が後半何度か抜け出しを図ろうとするシーンがあったが、叡明はその都度ディフェンスラインが落ち着いて対応してみせ、4-0で勝利した。

叡明はこの4月から市原監督が就任。2017年には浦和西を率いて30年ぶりのインターハイ出場を果たした指揮官のもと新たなスタートを切っている。3年ぶりの本格現場復帰となる市原監督は「楽しいですよ、やっぱり」。また、この日は野球部が春季高校野球埼玉県大会で初の決勝を戦っていた日。「野球部も初の関東を決めて、こうやって歴史を作っている中で、やっぱり刺激を受けているっていうか、サッカーも同じように頑張ってやっていきたい」と所信表明した。

選手たちも新監督から刺激を受けており、浅野主将は「いままでにない練習だったり、また違った視点からの練習っていうのがあって、すごい面白いですし、サッカーの見方っていうのも、そんな甘いものじゃないんだなっていうのを改めて実感しましたし、いまはすごい楽しいですね」とし、大竹は「チームとしてやっぱり練習の強度は上がったと思います」とチームの変化を語る。

目指すのはうまさと力強さのハイブリッド。市原監督は「練習試合だって負けていい試合なんかあるわけないし、だからって魅力がないチームにはしたくない。元気よくやってほしいし、相手を見てサッカーをやるっていうことがサッカーの一番のことだと思うから、原理原則を外さずに、きちんとそういうところも含めてやっていきたいですよね」とチーム作りについて話した。

石黒登(取材・文)

試合結果

越谷西 5-0 越谷東
3(前半)0
2(後半)0