[新人戦]本庄第一、東農大三との接戦を制し北部4強! 昨秋には人工芝グラウンドが完成
令和6年度埼玉県高校サッカー新人大会の支部予選会3回戦が25日に行われ、北部支部では本庄第一と東農大三が対戦。1-0で本庄第一が勝利し、準決勝進出&関東予選切符を掴み取った。
本庄第一は昨年9月に人工芝グラウンドが完成。その1期生である1年生7人がスタメンした。
前半から10番MF飯塚瑠斗(1年)が随所でうまさを見せてアタックをリード。その中で15分には自らゴールに迫り、23分には飯塚の縦パスからMF水野叶翔(2年)が決定機を迎えた。
一方、東農大三もGK千葉源太(2年)を中心に粘り強く守りながら、縦に速い攻撃から左サイドMF小瀧蒼介(1年)やFW齋藤琉星(1年)を狙った鋭いカウンターで怖さを見せていた。
本庄第一は後半7分、MF福本空陽(1年)を起点とした攻撃で水野と繋ぎ、FW長谷川晏士(1年)がキーパーを交わして決定機を迎えたが、東農大三はDF瀧ケ平陸人(2年)がゴールカバーに入り、ヘディングでクリアしてゴールは許さず。逆に東農大三は20分、小瀧が右サイドに深く潜ってシュート。しかし、ここは本庄第一GK今井龍之介(1年)が身体を張って守った。
どちらにでも転びそうな展開の中でスコアを動かしたのは本庄第一だった。32分、相手GKのキックを最終ラインが力強く跳ね返すと、そこから繋がった攻撃で最後は水野のアシストをFW立入秀平(2年)が左足で流し込んでゲット。これが決勝点となり、本庄第一が接戦を制した。
昨年夏からトップチームの指揮を執るOBの清水天斗コーチは「なかなかうまくいかない状況でも失点をしないっていうところにこだわって0で抑えてくれたから今日の結果がある。スコアだけで見たら1-0でしたけど、本庄第一高校がやりたいことを表現してくれた」と評価した。
今冬チームは山梨遠征を実施。ヴァンフォーレ甲府や帝京第三といった強豪チームと練習ゲームを行った中で「僕たちが求めている切り替え、球際、運動量の部分がもう一回りも二回りも違うっていうことを選手もスタッフも気づかされた」と、目線が上がる良いきっかけとなった。
自前の人工芝グラウンドも完成し、その1期生という位置づけになる1年生は「1対1の対人は負ける気がしない」と話すDF鈴木奏翔や福本、中重ハディのボランチコンビなど7人がスタメン入り。中でもクマガヤSC育ちの飯塚は期待したいタレントで「最初は強豪校に行こうと思っていたんですけど、清水コーチが「歴史を変える」と誘ってくれて、本一に来ました」と話す。
一方で試合前には指揮官から2年生たちに「お前たちの代なんだぞ」「お前らがやらなきゃいけないんだぞ」と発破をかけていた。その中で立入が決勝ゴール。「練習からも結構言われていて。清水コーチの言葉で「自分たちがやらなきゃな」という気持ちになった」(立入)。今大会は2試合連続弾と結果を残すストライカーやDF浅見奏翔主将らが中心となってチームを牽引する。
石黒登(取材・文)
試合結果
本庄第一 1-0 東農大三
0(前半)0
1(後半)0