[新人戦]国際学院、延長戦で伊奈学園を振り切る! センターライン6枚が昨年からの主力、「コンビネーション」生かし上位へ
令和6年度埼玉県高校サッカー新人大会の支部予選会2回戦が19日に行われ、南部支部では国際学院と伊奈学園が対戦。試合は延長戦の末に国際学院が5-2で勝利し、3回戦に進出した。
国際学院は前半8分、右SB明治遼太(2年)のマイナスクロスを「日頃の練習でもファーストチャンスは大事にしろと言われていた」と話す10番のFW渡邊脩斗(2年)が決めて先制した。
10分にはFW伊澤亮祐(2年)が抜け出しからシュート。20分には渡邊が浮き球をうまくコントロールしスルーパス。これに反応したFW坂田虎次郎(2年)が右足ダイレクトで沈めた。
前半は多くの時間で国際学院がペースを握ってゲームを展開。一方、前半はシュート0本に終わった伊奈学園も後半、今年のチームの特色のひとつである高さや強さを生かしてアタックする。
相手の決定機をGK平井拓心(2年)が防ぐと直後の10分、前戦で力強く競り、MF柳原楓人(1年)が右からダイレクトクロス。途中出場MF田村悠真(2年)のシュートはうまくミートしなかったが、こぼれたところを期待の1年生10番FW本間天ノ祐が滑り込んで押し込む。
勢いに乗ると、さらに20分にはDF富田耀斗(2年)のFKからファーサイドでMF増田直(2年)が打点の高いヘディングで折り返したボールにまたしても本間が詰めて同点に追いついた。
一方、国際学院は39分、MF綿引怜亜瑠(2年)の左クロスから伊澤のシュートが決定的だったが、ここも伊奈学園GK平井がビッグプレーで防いだ。試合はそのまま延長戦へ。後半は相手の高さを生かした攻撃から2失点した国際学院だが、「チャンスの数とピンチの数で言えばうちが握れていたゲームだと思いますし、延長戦に入ったとしたら、最終的には主導権はうちに移ってくるかなと思っていた」と酒井宏治監督もいうように最後のところで地力の強さを見せる。
すると延長前半10分、右サイドから綿引を経由し、逆サイドに運んだボールを左SBの堀谷一貴(2年)がアーリークロス。これを「ヘディングは得意なので。自信を持ってもう決めてやるっていう気持ちでぶち込みました」という伊澤がヘディングで叩き込み勝ち越しに成功する。
さらに延長後半3分には裏に抜け出た渡邊がキーパーとの1対1を制した。渡邊は3得点に関わる活躍で「最近点を取れてなかったので。自分が新チーム初ゴールを取れて嬉しい」と喜んだ。7分には堀谷の右CKから伊澤が再び打点の高いヘディングで叩き込み、5-2で振り切った。
新チームは渡邊、伊澤に加え、MF松本虎太郎(2年)、MF藤山幸也(2年)、DF中村晃次郎(2年)、DF鈴木成(2年)と、センターライン6枚が昨年から主力を務める経験値を持った代。伊澤も「部活以外でも仲が良い」と言えば渡邊も「去年からコンビネーションは意識してやっていたので、みんなわかり合っている」というコンビネーションを生かし上位進出を目指す。
石黒登(取材・文)
試合結果
国際学院 5(延長)2 伊奈学園
2(前半)0
0(後半)2
1(延前)0
2(延後)0