[選手権]埼玉平成が後半ゴールラッシュで5発スタート! 途中出場の1年生コンビも結果
第103回全国高校サッカー選手権大会埼玉県大会1回戦が13日に行われ、S2所属の埼玉平成と開智未来が対戦。後半に得点を積み重ねた埼玉平成が5-0で勝利し、2回戦進出を決めた。
最終的には大差が開いたゲームとなったものの、前半終盤まではスコアレスの展開。埼玉平成・浦田尚希監督も「あまり情報がなかったのでちょっと不気味な存在だった。キーパーも良いっていうのは聞いていたので、結構防がれたりして得点まではちょっと焦りはありました」と語る。
2011年開校で今季東部支部2部に昇格した開智未来は、夏に行われた1次予選代表決定戦で東野をスコアレスからのPK戦の末に破り、開校初の決勝トーナメント進出を果たしたチームだ。
前半はラインを高く保ちながら果敢な守備を見せつつ、DF田辺悠樹(3年)やDF川島璃空(1年)が相手の攻撃を堅実に跳ね返し。GK神崎拓実(3年)が横からのボールに安定感を見せた。
埼玉平成は押し込んで進めながらも、なかなかスコアを動かすことができなかったが39分、DF落合楓(3年)主将のパスを「自分の長所はゴールに向かう姿勢や決めきるところ。練習でもたくさん取れていてイメージはあった」と話すFW伊藤岳(3年)がゴールに流し込み先制した。
後半は運動量の落ちた相手に対し、埼玉平成がボールを動かしながらスペースを使ってアタック。4分にはMF佐久間亮(3年)がエリア内で倒されペナルティキックを獲得。これを昨年のチームでも主力を務めた10番のエースFW佐藤快琉(3年)がしっかりと沈めて追加点とした。
その後も左FW中里栞斗(3年)が果敢にサイドを抉り、「去年より個人で行くシーンは多くなっているんじゃないかと思います」と話す右の佐藤快がドリブルで持ち出して攻撃を牽引する。
21分にはDF染谷侑汰(3年)の左コーナーキックから落合主将が、マイナス気味に流れてきたボールにうまく合わせながら左足のダイレクトボレーで突き刺してチーム3点目を奪った。
また、交代出場の1年生たちも躍動。30分には左クロスをFW中聖歩(1年)が一度浮かせてコントロールし、右足のボレーシュートで突き刺すゴラッソ。36分には中が起点となり、右SBの菅野健蔵(3年)のクロスにニアに走り込んだFW柳田翔(1年)がダイレクトで合わせた。
中は自身の1得点を含む、2点に絡む活躍。公式戦初起用に結果で応えた183cmの長身FWは「まさか決めるとは」と笑顔で振り返った。指揮官も「もともと力はあったのでこういうところで使えて良かった」と話す1年生コンビも活躍した埼玉平成が5-0で快勝スタートを切った。
石黒登(取材・文)
試合結果
開智未来 0-5 埼玉平成
0(前半)1
0(後半)4