平成28年度埼玉県中学校新人体育大会サッカーの部決勝 土合 vs 尾間木

20日(日)、「平成28年度埼玉県中学校新人体育大会」サッカーの部決勝が埼玉スタジアムにて行われ、さいたま市立土合中学校とさいたま市立尾間木中学校が対戦した。

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序盤からペースを握ったのは尾間木。序盤から攻勢を仕掛け、土合を押し込んでいく。対する土合はカウンターなどからリズムを作ろうとするも、尾間木の素早い寄せに苦しむ。尾間木はアディショナルタイムに、中盤で身体の強さを見せた風間太希がそのまま持ち込んで左斜めからシュート。しかし、ボールはわずか右に外れ、前半は0-0のまま終わる。

後半も尾間木が押し込む展開となったが、なかなかゴールを決められずにいると土合にチャンスが訪れる。22分に岡田滉士がエリア内深く、角度のないところから狙ったシュートは惜しくもクロスバーに直撃。さらに29分にはカウンターから前線の岡田にボールがわたると、飛び出してくるキーパーに対し、倒れこみながらシュートを放つが、これはクロスバーを越えてしまう。試合はこのまま5分ハーフの延長戦に突入する。

すると延長開始後すぐに試合が動く。1分、井野成哉の右からのクロスを風間がヘディングシュート。一度はキーパーに弾かれるが、千葉優貴がつめて尾間木が先制に成功する。

なんとか同点に追いつきたい土合は、主将の西城亜雄生を起点に左右から圧力を強めていく。延長後半も攻め込み続ける土合。しかし、時間は刻々と過ぎ、ついに残り1分を迎える。万事休すかと思われたが、「みんなの目が死んでいなかった」(岡田)。

延長後半4分、左サイドの田中康士朗が中盤付近から浮き玉のパスを送ると、「本能的にディフェンスの上を越すと思ったので距離を取った」と岡田。その予感通り、ボールはディフェンスの前で大きくバウンドし、背番号10の足元に溢れる。岡田は冷静に周囲の状況を見極めると、キーパーの足が開いているのを見逃さずにまた抜きシュート。「イメージ的には完璧だった」というゴールで土合が土壇場で同点とし、試合はPK戦にもつれ込んだ。

PK戦は2人目が外した尾間木に対し、土合は5人全員が決めて勝負あり。土合が逆転で4年ぶり2度目の栄冠に輝いた。以下、準優勝に尾間木、3位にはさいたま市立本太中学校、さいたま市立田島中学校と、いずれもさいたま市に拠点を置く中学校が入った。

石黒登(取材・文)
椛沢佑一(写真)

試合結果

土合 1(4PK3)1 尾間木

0(前半)0
0(後半)0
0(延前)0
0(延後)0
5(PK)3

大会結果

優勝:さいたま市立土合中学校
準優勝:さいたま市立尾間木中学校

第3位:さいたま市立本太中学校
さいたま市立田島中学校