インターハイが開幕!昌平は苦しみながらもDF上原悠都の決勝ゴールで難しい初戦を制す
令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技が27日にJヴィレッジスタジアムなどで開幕。県代表の昌平は初戦で尽誠学園(香川)と対戦。DF上原悠都(3年)の決勝弾で2-1と競り勝ち、2回戦進出を決めた。2回戦では地元福島県第1代表の帝京安積と激突する。
どんなチームにとっても難しい大会の入り。昌平もやはり苦しんだ。「相手が本当に徹底してサッカーをしてきたところに自分たちが少し受け身になってしまう部分があった」(玉田圭司監督)
昌平は立ち上がり相手の圧を受けてしまう場面も。MF大谷湊斗(3年)主将も「真ん中はマンツー気味でついてきてたので、(三浦)悠代が空くっていうのはわかっていたんですけど、やっぱり初戦ということもあり、緊張とかもあって、全体的に(選手間の)距離が遠かった」と話す。
その中で昌平は前半10分、ハーフウェイライン付近でボールを持った10番MF山口豪太(2年)がドリブルで一気に運び出し、エリア前でキーパーを引きつけて丁寧なラストパス。これをこの日スタメンだったMF岩谷勇仁(3年)が右足ダイレクトでしっかり流し込んで先制した。
18分にはFW鄭志錫(3年)が収め、MF三浦悠代(3年)が右足を振り抜くもシュートはキーパーの好守に遭い、ゴールとはならず。20分にはコーナーキックから連続して迫り、38分には大谷が県予選決勝で見せたようなドリブルで長い距離を運び出し決定機。40分にも三浦が持ち出してシュートを狙ったが、相手キーパーのファインプレーもあり、前半を1-0で折り返す。
後半も昌平は12分、MF本田健晋(3年)が右サイドをドリブルで割って侵入し、岩谷がクロスからシュート。しかし、なかなか決めきれずにいると15分、相手がゴール方向に放り込んできたフリーキックをGK佐々木智太郎(3年)が捕球しきれず、同点ゴールを許してしまう。
それでも昌平は33分、山口の右コーナーキックから「ボールが来るイメージはできていて、来てくれたら取れるよって感じでいたので、豪太がめっちゃ綺麗に出してくれて、綺麗に自分のところに来たので、触って、入ってくれたらっていう気持ちで押し込んだ」と話す上原がニアで頭で合わせ勝ち越し。終盤は鄭、山口のボールキープなどで時間を使いながら2-1で勝利した。
玉田監督は「質に対しては、もっとこだわっていかなきゃいけないだろうし、キーパーもすごく当たっていて、守備範囲みたいなのもすごく広かったですし、そういう中で決めきる力っていうものはまだまだなのかなと思います」とし、「また明日、昌平らしいサッカーっていうのを見せられればいいと思います」。大谷主将も「修正して、次はもっと点を取って圧勝できるようにしたい」と今日出た反省点をしっかりと修正し、2回戦は「昌平らしいサッカー」を見せて勝つ。
石黒登(取材・文)
試合結果
昌平 2-1 尽誠学園
1(前半)0
1(後半)1