「さいたま市高校選抜サッカー選手団海外派遣事業」で選抜メンバーがオーストラリアに遠征

「さいたま市サッカーのまちづくり推進協議会」が主催する「さいたま市高校選抜サッカー選手団海外派遣事業」が今年も実施され、市内高等学校からセレクションにより選抜された、選手団は、平成28年7月25日(月)から8日間の日程でオーストラリアへ派遣される。

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皆さんは「さいたま市高校選抜サッカー選手団海外派遣事業」をご存知でしょうか? 15日、その壮行試合として、さいたま市高校サッカー選抜対浦和西高校の一戦が、浦和駒場スタジアムにて行われました。

「さいたま市サッカーのまちづくり推進協議会(※)」主催のもと、今年で22回目となる同事業は、市内高校サッカー部に所属する2年生を対象に選抜チームを結成し、スポーツ先進国に大使として派遣。「サッカー技術の向上を図るとともに、現地での異文化交流を通して、国際社会への理解を深める」ことを目的として、平成5年から始まった取り組みです。

第1回は韓国、昨年はドイツで行われ、今年はオーストラリアのシドニーで開催。総勢50名の中から選抜された18名の選手団が25日から8日間の日程で派遣されます。現地では、現地プロコーチによるサッカークリニック、同年代ユースチームとの対戦を予定。また異文化交流や、さいたま市スポーツ大使としてサッカー協会への表敬訪問も行われるそうです。

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「選手たちには外国人選手のあたりの強さや技などを肌で感じることで、自らの技術向上に役立ててもらいたい。また、各々が学校に戻った時に、その経験をフィードバックしてほしい」と団長を務める並木義和さいたま市スポーツ文化局副理事。

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今回選抜チームを率いる市原雄心監督(浦和西)は「環境が変わった時に、当たり前のことを当たり前にできるようになってほしい。向こうではボールや芝、もちろん相手、言語も違う。そういった中で普段通りの力を発揮できるかどうか。そういうのはすごくいい経験になるし、いろいろなことが試される」とその狙いをいいます。

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最後に主将でCBの濵野翔太選手(市立浦和)は「海外の同世代の選手を相手に今の時点でどこまで戦えるのかというのを経験してみたい。もしも通用しなかったら、その場でどうやったら勝てるかを考えて、それを日本に帰ってきてからのサッカーに活かせればと思います」と意気込みを語ってくれました。

サッカーのまちづくり推進協議会とは?

さいたま市スポーツ振興課が事務局を務める協議会で、さいたまシティカップの開催などを実施し、サッカーを核とした市民スポーツの普及発展に寄与しています。

(取材・文:石黒登)