[学総]西武台新座中が初戦に続き大勝!高田、齋藤のハットなど11発で越谷富士中を下す
令和6年度学校総合体育大会中学校サッカーの部は22日、県内5会場で2回戦16試合が行われた。昨年準優勝で初タイトルを狙う西武台新座中は越谷富士中と対戦し、11-2と大勝した。
朝霞地区覇者として大会に望む西武台新座中は、1回戦でさいたま市3位のさいたま大原中に9-0と大勝し界隈を驚かせたが、この日も自慢の攻撃陣が大量得点でベスト16進出を決めた。
西武台新座中は前半5分、MF高田尚旺(3年)がエリア前の混戦をボレーで叩き込んで先制。7分にはMF吉田琉星(3年)のコーナーキックから高田がヘディングで合わせ追加点とした。
「最近パスに頼りすぎていたので、ちょっと自分で点を決めにいきました」(高田)。14分には前線でボールをカットし、右足の強烈なミドルで突き刺して早々にハットトリックを達成した。
20分にはこの日はサイドとしてスタートした10番のMF林良樹(3年)の仕掛けから吉田がゲット。28分には今年左SBに挑戦中の齋藤勢那(3年)が自ら獲得したPKを沈めた。33分には林が好トラップからのドリブルシュートで加点。35分にはディフェンスラインからボールを繋ぎ、吉田のシュートのこぼれ球をFW野村知広(3年)が確実に決めて7-0で折り返した。
後半は選手を入れ替えながら、齋藤を上げるなどいくつかのポジションをチェンジ。久々のFW起用に「ここは決めるしかないなと思った」という齋藤は5分に抜け出しから追加点を決めた。
越谷富士中は8分、10番MF平野晴翔(3年)が沈め1点を返したが、西武台新座中はその2分後、齋藤の仕掛けから後半右サイドバックからボランチに上がった水谷貴一(3年)が決めた。
また、西武台新座中はクーリングブレイク明けからMF川幡佑斗(3年)がピッチへ。昨年大会でも得点を決めているレフティは今年4月に腰椎分離症が再発。市大会は出場はなかったが、県大会を前に復帰すると、今大会は限定的な出場ながら初戦の大原中戦でもゴールを挙げていた。
「自分の持ち味はカットインからの左足のシュートであったり、左足を活かしたアシスト。しっかりゴールを決めきれた部分は良かったと思います」(川幡)。21分には川幡の仕掛けから齋藤がこの日ハットトリックとなるゴール。その後1点を返されて迎えた32分にはカットインからの得意の形から左足を振り抜いてネットに突き刺し、11発が生まれたゴールショーを締めた。
山﨑健吾監督は「新人戦が終わってここまで、どんな相手に対しても点を取るっていうのに結構こだわって、ゴール前の崩す形だとか、そういった戦術的な部分も、技術的な部分もこだわってやらせて。最後の1、2ヶ月はその中で思い切って自分たちで決めてプレーするっていうふうにやっているので、一時期春前くらいは逆に形にこだわりすぎて点が入らないみたいな時期もありはしたんですけど、うまくそこが浸透したかなと思います」と好調の攻撃陣に手応えを見せた。
石黒登(取材・文)
試合結果
西武台新座中 11-2 越谷富士中
7(前半)0
4(後半)2