本庄第一が5発快勝で県大会へ! “チャレンジャー”となりうるチームを作るために、基板築く

令和5年度高校サッカー新人大会・北部支部の準決勝が27日にくまぴあで行われた。第1試合は本庄第一が5-0で松山に勝利し、決勝進出&2019年以来となる新人戦県大会出場を決めた。

本庄第一は前半5分、コーナーキックからの混戦をDF笠木珀波(2年)がヘディングで押し込み先制した。その後も相手コートで進め、FW宇根優衣(2年)が7、11分と決定機を迎える。

38分には宇野のポストプレーから「まずシュートに貪欲に行くことを意識していた」というFW浅沼和志(2年)がひとつ持ち出し、利き足とは逆足の左足でしっかり流し込んで追加点とした。

一方、松山は4-2-3-1の2列目の3枚が前に出てくる形で厚みを持った攻撃を試みる。本庄第一は後半ボランチを下げてケアしようとするが、逆にそれが裏目に出て中央に広大なスペースを生んでしまう。松山はそこを生かし、セカンドを回収してカウンターから好機を作る。

本庄第一は21分、MF糸井光冬(2年)のアシストから宇根が決めて3点目としたが、松山も30分、MF関根拓斗(2年)が相手を引き付け、絶妙なタイミングでスルーパス。DF廣瀬光稀(2年)が決定機を迎えるが、シュートは相手ディフェンスに防がれてゴールとはならなかった。

本庄第一は終盤、トップを1枚落として4-2-3-1に変更し、スペースを埋めることでゲームを落ち着かせ、37分にコーナーキックから淺沼がこの日2点目を、39分にはMF坂井心(2年)のラストパスに抜け出した糸井が左足で豪快にゴールネットに突き刺してダメを押した。

最終的にはスコア差が開く形となったが、大山真司監督は「オフェンスのところもディフェンスのところもちょっとチグハグが目立った」と課題を口に。守備面では相手の布陣に対し中でうまく対処できなかったこと、攻撃面では人が多くいる中へ、中へと進んでしまうあまり中盤でロストする展開も多かっただけに、攻守でピッチ内で選手たちが気づき、変えていけることを求めた。

現段階では「チャレンジャーの中でもチャレンジャー」という立ち位置。「走る、戦う、そういうところがちゃんとできることが大前提になるし、その土台がないとまず戦うベースにならない」。その上で「それがあって初めてこの子たちは個性が少し薄い分だけ、お互いの関係性とか複数人でっていうところが特徴だと思っていて、やりたいことが発揮できるようになってくる」。

ここから先は支部決勝の成徳深谷戦を含め、格上との連戦となる。MF新井颯太(2年)主将も「(現時点で)すべてが足りない。全員がやっぱりもう一回課題を課して取り組まないといけない」と話す。“チャレンジャー”となりうるチームとなるために、各々が課題に取り組み成長する。

石黒登(取材・文)

試合結果

松山 0-5 本庄第一
0(前半)2
0(後半)3