さいたま市1位の内谷は4強で涙 「悔しい負け」を成長の糧に 中体連サッカー新人体育大会
令和5年度中体連サッカー新人体育大会準々決勝(10日、RHF駒場ほか)。さいたま市1位の内谷中は優勝候補・聖望学園中と対戦。序盤に押し込む時間もあったものの、0-1で敗れた。
「相手がうまいのはわかっていたので、60分間耐えるよと。(その中で)相手は強度が高いプレーにあまり慣れていないというか、(スコア的にも)楽に勝ち上がってきたところもあったので、そこを最初の15分で相手が慣れる前に、とにかく前から行こうと言っていた」(貫井雄太監督)
内谷中は立ち上がり、前からプレスをかけてうまく嵌め込みながら押し込んでプレーする時間も。その中でMF島田晃佑(2年)主将が放ったフリーキックがポストを叩くシーンもあった。
しかし、22分に失点。聖望学園中はFW竹川凌平(2年)のクロスをFW斉藤瑶己(2年)がヘディングで沈めて均衡を破る。それでも内谷中にとって前半0-1はまだ想定内のスコアだったが、「そこからもう一個ギアを上げて点を取りに行くっていうプレーヤーがいなかった」。逆に雨のピッチにも慣れ、徐々にペースを上げてきた相手のスキルに押し切られる形で敗れた。
内谷中はここ数年は1学年10人ほどだったという中で今年の2年は24人と多く、楽しみな代。「もともと守備が弱かったんですけど、守備的にみんなが走れるようになってきたので、そこが伸びてきてくれたことによって安定して勝つようになってきた」。カバーリングや1対1も頑張れるDF横尾悠翔(2年)を中心に、市予選では準々決勝からすべてクリーンシートで抑えた。
「でも、やっぱり60分間、こういう相手に続けられるようにならないといけないというのが今回わかったので、子供たちももう一個伸びないといけないというのに気づけたのはよかった」
「負けは負けですけど、良い負け方というか、悔しい負け方だったので、次に繋げていきたい」
「悔しい負け」を原動力に、60分間戦い抜く術を身につけて来年の夏はさらに上の景色を狙う。
石黒登(取材・文)
試合結果
聖望学園中 1-0 さいたま内谷中
1(前半)0
0(後半)0