[浦和カップ]トライ&エラーで大会を通して成長 新1年メインの浦和ユースが3位入賞
新1年生主体で臨んだ浦和レッズユースは大会の中でトライ&エラーを繰り返しながら成長し3位入賞。平川忠亮コーチは「この3日間を通じて彼らが本当に成長したなと。彼らはミスもいっぱいしましたけど、その度にまたチャレンジして、それを成長に繋げてくれた」と振り返った。
「相手は新2年、3年が多い中で、上級生たちにどうやって球際を戦うのか、走り負けないのか。高校になったらもう学年は関係ないし、彼らもここからAチームになって試合に出て行くという部分を含めてその相手にどれだけやれるのか、それを見せる場だということを伝えました」
3位決定戦の浦和西高戦でも、後ろから丁寧にビルドアップしながら185cmの長身FW小鷹凛太朗(新1年)をターゲットにした攻撃や右サイドのMF関口昇佑(新1年)が果敢にフィニッシュに絡んだ。相手のカウンターに対し、差し込まれるシーンもあったが、守備陣も最後まで集中してプレー。ピンチの場面ではGK大槻久翔(新1年)が好守を見せ、得点は与えなかった。
勝負の行方は2戦連続のPK戦へ。準決勝では敗れたが、最後はしっかりと勝利し3位入賞を決めた。今大会はPK戦を除けば負けなしと上級生相手にも堂々としたパフォーマンス。「守備の部分だったり、負けないというような部分は表現できたかなと思います」と平川コーチも話す。一方で最終日は最後ゴールに迫りきれなかったこともあり、「攻撃の部分、ビルドアップからなのかもしれませんが、そういったクオリティーを上げていかないとゴールまでたどり着けない。パワーもスピードも劣る中でどうやって得点していくか」というのは今後の課題だ。
それでも個々が上でもできると手応えも掴んだ3日間に。前線で力強いプレーを見せていた小鷹は「今大会は身体を生かして、ボールを収めて攻撃の起点になれたかなと思う」と話した。
この経験を手に、1年生からAチームでの活躍を目指す。小鷹とともに優秀選手に選ばれ、コーチも「身体は小さいが、狭いスペースでもボールを受けることができますし、彼の存在というのは今大会で大きかった」というMF平塚晴空(新1年)は「自分でも今大会でやれるともわかったので、どんどんチャレンジしてスタメンを取れるように頑張りたい」と意気込みを語った。
一方、浦和西は得点に繋がりそうなシーンもあったものの、準決勝に続き、ゴールが遠かった。後半からは前日決勝トーナメント進出にも貢献したFW高原寛太(新3年)、FW塙翔太(新3年)らを投入。ショートコーナーのこぼれ球からMF小笠原駿斗(新3年)がパンチのあるシュートを見舞い、高原のカットインからゴールに迫ったが、ネットを揺らすことができなかった。
これが浦和西での最後の指揮となった市原雄心監督は「アタッキングサードに入ってからの質はこれからの課題。ボールも下から繋げるけど、そこから先が詰まってしまう。そこからまた変えてとか、そういうのがこれから出てこないと、相手の矢印を折ることはできないから、相手がガンガン出てきた時に結局避ける、蹴るになってしまう。そうなってしまうと苦しい状況は変わらない。そこは4月以降新しい監督にしっかりと鍛えてもらって頑張ってくれたら」と話した。
試合結果
浦和レッズユース 0(5PK4)0 浦和西
0(前半)0
0(後半)0
0(延前)0
0(延後)0
5(PK)4