またも勝負は後半に、南浦和中が5点を奪い快勝! 朝鮮中は終盤2点を返すも及ばず/2023さいたま市冬季大会 準決勝
またも後半にペースアップして勝利。準決勝で埼玉朝鮮中と対戦した南浦和中は前半、相手のプレスに引っかけてしまうシーンも多く、なかなか効果的な攻撃を仕掛けることができなかった。
それでも準々決勝の植竹中戦同様、FW今平啓太(2年)を投入すると一気にペースアップ。主将のMF中川璃玖士(2年)同様、県トレにも選出されるFWは怪我明けということもあり、今大会は途中出場がメインだったが、出場すれば力強いドリブルで攻撃を牽引。神立朋次監督も「あれだけインパクトのあるやつを手持ちで戦えるというのは武器ではあると思う」と話す。
また、この交代で中川を中盤にスライドできたのも大きかった。前半はFWでの出場。なかなかボールが入らず、来た場面でも背負ってプレーすることが多かった。後半は中盤に入り「僕のところで1枚交わしてチャンスにしてやろうと思った」。すると開始20秒、中盤でボールを持った中川がドリブルで運び出し、ラストパス。これをFW石田悠友(2年)が右足で流し込んだ。
勢いに乗ると3分、再び中盤から持ち出した中川が左足のミドルでゲット。その後も中川を起点にチャンスを作り、20分にはMF加戸大輝(2年)が、その4分後には今平が力強い突破で左サイドを抉り、グラウンダーのクロスを中川が右足のダイレクトで決めて4点目とした。終盤に2点を返されたが、石田が31分にこの試合2点目を流し込んでダメを押し、5-2で勝利した。
埼玉朝鮮は立ち上がりから果敢にプレスをかけ、中盤でボールを引っかけて前進。前半12分、MFチョン・チャンピョン(2年)がGKと1対1で放ったシュートはクロスバーに嫌われた。後半は相手の勢いに呑まれ5失点。それでも29分に準々決勝でも好突破を見せていたMFリャン・サンヒョン(2年)がドリブルで侵入して1点を返し、試合終了間際にはDFリ・セヨン(2年)がパワフルな左足のシュートを突き刺すなど、最後まで攻撃的な姿勢を見せ食い下がった。
石黒登(取材・文)
試合結果
南浦和 5-2 埼玉朝鮮
0(前半)1
5(後半)2