植竹中の注目10番、FW角啓汰が圧巻のパフォーマンス/2023さいたま市冬季大会

敵将たちが要警戒選手に挙げる注目10番が圧巻のパフォーマンスでチームを逆転勝利に導いた。

準々決勝で敗れたチームによる下位トーナメント1回戦で植竹中と埼玉栄中が対戦。先制したのは埼玉栄だった。立ち上がりから持ち味の機動力を生かした攻撃やDF宇山尊のカットイン、セットプレーなどでチャンスを作ると、引水前の17分にMF池内蒼偉が決めてリードを奪う。

植竹にとっては嫌な時間帯での失点。それでもこの流れを断ち切ったのが10番FW角啓汰だ。

23分、FKでMF中田来夢のヘディング弾を演出すると、その2分後には後方からの1本のパスに抜け出し、相手GKの動きを見ながら最後は冷静に右足で流し込んで勝ち越しゴールとする。さらにこのままでは終わらず、前半ATにはセットプレーからのスクランブルをプッシュして自身2点目。極めつけは後半12分、ゴール前に滑り込んでハットトリックを達成してみせた。

角は今大会、植竹と戦った敵将たちが口を揃えて「要警戒選手」に挙げた注目10番。フィニッシュワークはもちろん、起点にもなれるプレーヤーで学総でも注目選手のひとりとなりそうだ。

埼玉栄は13分、スローインからの流れでFW竹中琉聖が1点を返したが、反撃及ばなかった。

石黒登(取材・文)

試合結果

植竹 4-2 埼玉栄
3(前半)1
1(後半)1