入間向陽は7発発進!注目1年生MF市川心晴が「10」番に、目標とする4強以上はセンターラインの守備力が鍵

令和4年度 埼玉県高校女子サッカー新人大会の2回戦が8日に行われ、入間向陽と埼玉平成の一戦は7-0で入間向陽が勝利した。入間向陽は14日に行われる3回戦で和光国際と対戦する。

入間向陽は前半8分、MF池浦史奈(2年)のゴールで先制。12分にはMF矢島柚紀(2年)の右CKにニアに飛び込んだ新10番のMF市川心晴(1年)がダイレクトで決めると、15分には逆サイドからのCKから池浦が詰めてこの日2点目とした。その後も23分に市川がドリブル突破から2点目を沈め、26分、31分には矢島が連続してゴールを記録して6-0で折り返した。

後半は選手の入れ替えを行う中で得点ペースは落ちたが、10分、途中出場の右SB繁村優花(1年)がサイドを破り、クロスにFW木下愛美(2年)が点で合わせて7-0で初戦を飾った。

酒井昌弘監督は「試合前はかなり緊張感があって、それが心配だったんですけど、1点入るとやっぱりちょっとチーム力の差はあるかなと。うちは先発メンバーの9人が(昨年の)経験者。相手は多分1人、2人だったと思うので、その部分もやっぱり大きい。あとは大きな差はないので、頑張りも相手の方が頑張っていたし、そういう意味では反省点はある試合でした」と振り返った。

昨年は惜しくも最終選考で落ち、国体メンバー入りは逃したものの、高体連勢としてミニ国体(関東ブロック予選)に出場した注目1年生の市川が新チームから10番を背負う。「プレッシャーもあるけど、10番が似合う選手になりたい」(市川)。この日は2ゴールを決めたが、「まだこんなものじゃないと思う。あの子にはもっと化けてもらわないと」と指揮官も期待を隠さない。

また、チームとして合言葉に掲げる「関東大会出場(ベスト4)」に向けては、吉澤萌々夏(2年)、木口真緒(2年)のCBコンビ、アンカーの池浦の3枚のディフェンス力がカギを握る。酒井監督は「もうひとつ勝つと徳栄の可能性が高い。そこで0に抑えられるかどうかがポイントだと思う。いまのチーム力だとまだ難しいかもしれませんが、頑張らせます」と意欲を燃やした。

石黒登(取材・文)

試合結果

埼玉平成 0-7 入間向陽
0(前半)6
0(後半)1