川口西の連覇と“その先”を狙う夏がスタート! エース小野寺を中心に歴史を作った先輩越えに挑む

令和4年度学校総合体育大会・2回戦。前年覇者・川口西は2-0で八潮・八潮八條に勝利した。

 

川口西は立ち上がりから押し込んで試合を進めたが、八潮・八潮八條のしっかりとブロックを作り、相手が入ってきたところを狙ってボールを奪取する守備戦術に嵌り、なかなか得点出来ない。

それでもHT前にゴールをこじ開ける。33分、ゴール前でMF島田泰知(3年)からパスを受けたMF浅田奏汰(2年)が半身でDFをブロックしながら右足シュートで突き刺し先制した。

その後も押し込みながらゲームを展開。後半11分には島田が右足を振り抜いて追加点を決めた。

また守ってもGK林夏輝(3年)が気迫のプレー。後半25分、八潮・八潮八條はカウンターから10番FW月村俊也(3年)が抜け出したが、林が思い切って前に出てピンチの芽を摘んだ。

その後追加点は産まれなかったものの、終始試合を優位に進めた川口西がまずは初戦を飾った。

川口西は昨年ひとつ上の代が学総で初の県大会制覇。「チームの目標というのはさらにもう一段階上に設定して、臨んでいる大会」と横田純一監督がいう、今年の目標は大会連覇、そしてさらにその先、先輩たちの果たすことが出来なかった関東大会を突破しての初の全国大会出場だ。

そのためにもこの大会を通して個人個人が成長していく。昨年大会でブレイクし、ゴールを量産。今年は10番とキャプテンマークを継承したFW小野寺栄斗(3年)が掲げるのは昨年のエース・「田中悠真越え」。実はこの目標は昨年も掲げていた目標。昨年は得点王になった田中にあと一歩及ばなかったが、今年はゴール数、記録で先輩越えを果たし、チームを牽引していく構えだ。

また、島田は昨年ボランチを務めていたが、今年は1列前の2列目やトップでプレーするように。武器の身体の強さやボールへの執着心に加え、2列目でプレーする際は先輩MF大森拓真のようにボールを失わずに繋げ、トップに入った時は田中のような決定力のある選手を目指す。

「田中悠真のようなスペシャルワンがいるわけではないですが、チームとしてバランスよくボールを持てる選手がいて、今日のドリブルやパスの感じもそうですけど、あのような一人一人の技術の部分では伸びてきている」と横田監督はいう。翌日の3回戦では埼玉朝鮮に3-0で勝利。ひとつひとつ勝ち上がりながら成長し、先輩たちも見ることが出来なかった景色を目指す。

石黒登(取材・文)

試合結果

川口西 2-0 八潮・八潮八條
1(前半)0
1(後半)0