第35回浦和女子サッカーリーグ

今年で35回を迎える「浦和女子サッカーリーグ」(主催:さいたま市サッカー協会)が駒場サブグラウンド(レッズハートフルフィールド駒場)で開催されている。大会の歴史は古く第1回の昭和58年度の優勝は、かつて日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)にも所属した、本太レディースFCだった。

35回目となる大会も3月19日から9月17日の6日間で、4チームが各チーム2回戦総当たりのリーグ戦を行っている。大きな特徴としては、もともとは、浦和のスポーツ教室のママさんサッカーでスタートしたリーグのため25歳以下の独身選手は1試合にピッチ場に2名までの出場に限定されている。

FC浦和コスモスを長年指導している吉野弘一監督は「とにかくみんな楽しんでやっています。仕事を終えてから練習を一生懸命やっていて、若い時に返った雰囲気があるんじゃないでしょうか」とママさんサッカーの雰囲気について教えてくれた。

吉野幸子委員長はこの大会について「以前は本太レディースや、企業チームなども参加していましたが、現在は途中からママさんを中心とした4チームで争うリーグ戦となっています。大会は独立した形になっていて、県大会などに繋がるものではありません。生涯スポーツの一環としてずっとサッカーがやれる場として、楽しくやっています。もともとサッカー経験者ではなく始めているママさんも多いです」と教えてくれた。

とにかく楽しみながらサッカーをするという生涯スポーツとしての場がこの場所にはあると感じた。楽しく、そして一生懸命にママさんたちがボールを追いかけている姿に、サッカーのまちと呼ばれている一面を見れた気がした。

椛沢佑一(取材・文)

参加チーム紹介

FC浦和コスモス

下は17歳から上は56歳という幅広い年代のサッカーが大好きな心優しい仲間たちのチーム。火曜日午前中の練習を中心に日々上達と成長を楽しみにサッカーをしています。
私達はパスをいくつも正確につないでいくことでチャンスを作りゴールを決めていこうと頑張っています。

FC浦和レッドソックス

旧浦和市を拠点とした、始まったチームです。1990年創設、サッカー好きのママたちが集まり、小学校のグラウンドで練習を始めるようになりました。当時はグラウンドの片隅で子どもたちを遊ばせながらサッカーの練習に励んでいたと当時を知るメンバーが話してくれました。当時からチームに関わり、今では女子サッカーリーグの運営まで手伝うメンバーも親子2世代でチームに所属しています。またフィールドで一緒にプレーする親子もいます。そんな頼もしい姿もみられるようになり、年齢も幅広く、20歳~66歳までが所属するチームです。今ではフットサル人口も増えましたが、以前はオフシーズンにフットサル大会にも参加していました。現在の練習場所は、木曜日の大谷場小学校でナイター。仕事をしているメンバーも多く、なかなか練習に全員が揃うこともないのですが、試合になると楽しくプレーをしています。

鈴谷FCフレンズ

創部して約35年。現在の部員数は20代から60代までの19名。平均年齢39歳です。チームのモットーは全員がサッカーを楽しむこと、ケガをしない(家庭や職場に迷惑をかけないようムチャをしないこと)です。

川口戸塚FCポビーズ

川口市戸塚で活動するレディースチーム