新人戦4強入りのKIDS POWER 今年1年でレベルアップし、クラブ初の決勝進出を目指す

新人戦で初の4強入りを果たしたKIDS POWER.SCは冬までに鍛錬し、初の決勝進出を目指す。

今大会、KIDS POWERは1回戦でFCアビリスタ(2-0○)、準々決勝でFCチベッタ(1-0○)を下し、新人戦では初となる準決勝に進出。「前半20分、後半20分を全員が走りきれた」(稲波弘一コーチ)というチームは、全員がハードワークしながら無失点で最終日を迎えた。

準決勝の新座片山FC少年団戦は「なかなか最初から最後まで対応出来なかった」と稲波コーチが話したように、相手の球際や空中戦の強さに苦戦し初の決勝進出とはならず。それでもキーパーを始めて1年足らずだという辻山湖(5年)がファインセーブを連発するなど、奮闘が光った。

2014年に所沢市で設立し、翌年にはジュニアユースも開設。「クラブの方針として、まず個の力で打開するというところを低学年から中学年で重点的に練習して、高学年でその個を生かすチームとしての戦い方、チームとして勝ちに行く戦い方をやっていくという形です」(コーチ)。

また、ホームグラウンドがない分、土日祝は県内外のJクラブや強豪チームと試合を重ねながらレベルアップ。設立当初から継続して県大会にも出場し、J下部などにも選手を送り出している。

関東少年サッカー大会で県4位となった現中2も含め、現時点では卒団生のレベルには及ばないというものの、2度目のベスト4入りを果たし、今後の成長が楽しみなチーム。「これに奢らずに鍛錬して、次は決勝まで行けるように頑張っていけたらと思います」と稲波コーチはいう。中盤でボールを繰る10番の関琉希(5年)、そしてそれを得点に繋げる松本悠介(5年)のホットラインを軸に、各々がこの1年間でレベルアップして、クラブ史上初の決勝進出を目指す。

石黒登(取材・文)