限られた時間でしっかりと結果。西武台FW細田優陽は「ひと味違うな」を表現できる選手に

本調子ではない中でもしっかりと結果―。西武台FW細田優陽が決勝の舞台でも輝きを放った。

股関節の怪我で復帰したのは関東予選1週間前。今大会は30分という制限の中で市立浦和戦、国際学院戦と結果を残してきた。武南との決勝は後半頭からといつもより早めの出場だったが、「いつでも試合に入って点を決めるという意識を持って準備している」と準備は万全だった。

「もっと攻撃的に行くのを意識して前からプレスをかけて盛り上げること、その上で自分もスピードを生かしたプレーで得点にこだわってプレーしたいと思っていました」という細田は投入直後から積極的なプレス。さらにチームも前線のポイントが増えたことで攻撃が活性化する。

すると後半、スコアを動かしたのは細田だった。MF吉野光からファーサイドにクロスが入ると「クロスが上がった時に原田(蓮斗)くんが絶対に折り返してくれると信じて待っていた。そこは練習通りだったと思います」と折り返しを予測してポジショニング。原田のリターンにダイレクトで頭で決めてこれが決勝点となった。また後半は細田のプレスもあってコーナーキックも増加。2点目はそのコーナーからと、チームに大きな勢いをもたらし勝利の原動力となった。

前述の通り今大会は限られた時間で結果を残してきたが、「プレー的にはまだまだ足りない部分がある。ドリブルだけになってしまってフィニッシュまで行けないことがあった。そこはしっかり周りをうまく使いながらしっかりとゴールにこだわっていきたい」。もともとゴールへのこだわりはあまりなかったというが、今年はFWを務める中でゴールへの貪欲さが出てきたという。

50m 6.1秒の快足も魅力のFWは「今年はコロナでいつ大会ができなくなるかわからない。そこは大会ができることに感謝しながら、しっかりと全部の大会で優勝して終わりたい。個人としてはすべての試合で周りと“ひと味違うな”というのを感じてもらえるような得点能力に優れたFWになりたいです」とただ一つの色を表現しながら、チームを勝利に導くゴールを決め続ける。

石黒登(取材・文)