決勝V弾のFW加藤佳大は「得点への貪欲さ」が向上。学総までにさらなる得点力アップを誓う


埼玉栄FW加藤佳大は決勝・南浦和戦の前半11分、前線にボールが入ると「市予選の時から5番にはスピードで勝てることはわかっていたので裏は意識していました」。ディフェンスとキーパーがお見合い状態になり、出られなかったところをかっさらうと、「相手が(自分が)左利きだとわかっていた」と相手の逆を取って右に外し、無人のゴールに右足で流し込んでみせた。

「自分もFWで結果を残さなきゃいけないというのもあったので、そこは責任を持って決めました」と加藤。早々の先制弾がチームに大きなエネルギーを与えたのは間違いない。また、後半も果敢に仕掛けてゴール前で何度もチャンスを創出。ディフェンスの好守などもあり、追加点とはならなかったが、両チーム最多となる5本のシュートを放つなど、攻撃でチームを牽引した。

今大会は2回戦の越谷千間台戦や準決勝の東松山松山戦でもゴールをゲット。「(自分自身は)得点への貪欲さとか、結構収穫になった部分はあった」と大会を通してゴールへの意欲が向上したと言い、「学総とかに向けてもっと得点力を上げられるようにやっていきたいなと思っています」とさらなる得点力アップを誓う。今大会はドリブルや前線からの守備でも存在感を見せたが、さらにゴールを取れる選手に成長を遂げて、チームを勝たせることができるプレーヤーになる。

石黒登(取材・文)