最高品質の全面人工芝ピッチとなった川越東高第1グラウンド
今年1月に全面人工芝に改装された川越東高校第一グラウンドにて、25日(土)、27日(月)の2Daysで「川越東高校フェスティバル」が行われた。
日本初のアストロフィールN-60を使用した全面人工芝ピッチが1月に完成
今大会には川越東高校U-16の他、GRANDE、坂戸ディプロマッツ、ラヴィーダ、クマガヤSCといった県内強豪ジュニアユースが参戦。生憎27日は雨の中の開催となったが、選手たちはまだ新しい人工芝の上で溌剌プレーを披露した。
昨年9月に着工した工事では、フルピッチ一面の他、ゴール後方の広いエリア、フットサルコートとかなりの広域に人工芝が敷かれた。芝は日本で初施工となる株式会社アストロのアストロフィールN-60を使用。安全性にも優れたこの芝は、足の抜けがよく、足首や靭帯を痛めにくい。経年変化によるヘタリもほぼないという。ゴムチップも軽くて細かいものが使われており、足触りも柔らかだ。
また排水にも配慮。従来芝の下には点圧された砂利が用いられることが多い中で、全面にアスファルトが敷かれている(これにより排水能力がUP)他、勾配についてもセンターから左右にではなく、片側に向けて緩い傾斜をつけることで、水はけを良くしながらもほぼ平らなピッチを実現している。
さらに熱中症対策として、ピッチの5メートル間隔にミストが出る噴出口を用意。スプリンクラーではできない霧状の細かい水を飛ばすことにより、気化熱で、夏場では5度ほども違いが出てくるという。加えてグラウンド全面がLED照明となっており、まさにJクラブ顔負けの全国でもトップクラスの環境が整った。
すでに効果も現れているようで「確実に上手くなっている。(人工芝にしたことで)顔が上がるようになった」と山岸徳監督。目標は「川越から全国へ!」。選手たちはこのピッチから川越勢初の全国大会出場を目指す。
石黒登(取材・文)