正智深谷2年連続の全国へ

高校サッカー選手権プレビュー

いよいよ待ちに待った「第95回全国高校サッカー選手権大会」が開幕。埼玉県代表の正智深谷高校は大会初勝利を目指し、明日31日(土)の1回戦(Nack5スタジアム大宮)で立正大学淞南高校(島根県代表)と対戦する。

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埼玉予選では2回戦で八潮高校に6-0。3回戦で武蔵越生高校に1-0。準々決勝で大宮南高校に2-0と勝ち進むと、準決勝では今年の高校総体(インターハイ)3位の昌平高校を1-0で下して決勝に進出。浦和南高校との決勝は後半12分に先制、その後終了間際に同点とされたものの、PK戦の末(4-3)、2年連続3度目の全国選手権出場を決めた。

今年のチームの特徴は「堅守速攻」だ。選手権予選ではGK戸田海斗、DF田村恭志を中心とした堅守で失点はわずか「1」。特に戸田は準決勝の昌平戦、決勝の浦和南戦とファインセーブを連発し、連覇の原動力となった。

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また、前線のスピード感も魅力の一つで、FW玉城裕大、新井晴樹、MF今岡マックスと5秒台を並べる攻撃陣は迫力満点。それらを操る主将の小山開喜は攻守において大きな役割を担う。予選ではゴール前でやや速さを生かしきれていないところもあったが、その部分を解消してくれば全国でもこのスピードは強力な武器となりそうだ。

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そして忘れてはならないのが田島帆貴の存在。6月に左膝の靭帯を切り、8月の復帰以降はスーパーサブの役割を担っているが、小島時和監督も「ためが作れるし、突破もできる。流れを変えられる選手」と高く評価している。今予選では準々決勝以降すべての試合で得点に絡んでおり、全国の舞台でもゴールに絡む動きを期待したい。

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18日(日)に行われた練習試合では、高校総体覇者・市立船橋高校(千葉県代表)を相手に新井のゴールで1-1の引き分けに持ち込んだ。「支配されながらも対応できている部分もあった。守備に関してはちゃんとコースに入ってよく守れていた」と小島監督。8月半ばに怪我から復帰、埼玉予選決勝でも得点したエース・新井の復調も好材料だ。

1回戦であたる立正大淞南は選手権出場15回を数える強豪校。予選では4試合27得点と高い攻撃力を示した。正智深谷としては埼玉予選で見せた堅守をベースに、いかに前線のスピードを生かしていくかが鍵となりそうだ。

石黒登(文)

試合情報

第95回全国高校サッカー選手権大会
12月31日1回戦 正智深谷 vs 立正大淞南 12:05キックオフ NACK5スタジアム大宮

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