本庄第一FW立入秀平、コーチの言葉に「自分たちがやらなきゃ」 終盤に貴重な決勝点!
コーチからの言葉に奮起した。本庄第一FW立入秀平(2年)は後半32分、味方が競ったボールに反応し、左足でゲット。スコアレスの時間が長く続いた中で貴重な決勝ゴールとなった。
「最初相手は蹴るサッカーから来たんですけど、しっかり最終ラインの(浅見)奏翔くんや今井(陸人)くんが全部跳ね返してくれたことが点数に繋がった」とディフェンスラインに感謝する。
決勝点もディフェンスラインの跳ね返しからで、ルーズボールにMF水野叶翔(2年)が競ったボールが立入のもとへ。「もう決めるしかないなと」仲間たちが繋いだボールをゴールに運んだ。
現2年生は全体で15人と少なく、この日も人工芝第一世代となる1年生7人がスタメン。その中でも試合前には指揮を執る清水天斗コーチから「お前たちの代なんだぞ」という言葉もあった。「練習中からも結構言われていて。清水コーチの言葉で「自分たちがやらなきゃな」って」。最上級生としての自覚と責任を胸にチームを関東大会予選に導く、値千金の決勝ゴールを決めた。
昨年の新人戦も途中出場で出場した中で「ちょっと3年生(当時の2年生)に頼り過ぎちゃって…」となかなか得点を決めることができず。それでも今年は初戦となった2回戦の熊谷工業戦に続き、この日も2試合連続ゴールと自信も深めており、「次の試合も決めたいです」と意気込む。
「やっぱりボールを持ったときに、素早く仕掛けるところが自分の強み」。清水コーチも立入について「身体能力のポテンシャルはズバ抜けていると思います」と話す。一方で現時点では常に考えながらアクションするというところに波もあり、継続性を持ってプレーするのが課題だ。
「試合の中でも2年生が引っ張っていけるように、そして自分がもっとゴールに一直線に目指していけるようにやっていきたいと思います」。「自分たちがやらなきゃ」と決意も新たにするFWが、まずは準決勝の早大本庄戦で3戦連続弾を決めて2年連続の新人戦県大会進出に導く。
石黒登(取材・文)