「最強になって戻ってきたい」 新エース候補MF大谷湊斗はより圧倒的な選手になって昌平の歴史&東山で準優勝した兄超えを目指す
準々決勝・青森山田戦を終えて、昌平の新エース候補MF大谷湊斗(2年)は「もっともっとチームとしても、個人としても成長して、最強になって戻ってきたい」と来年のリベンジを誓った。
青森山田戦は前半、相手の圧力に負けて3失点。後半は相手がある程度引いた中で昌平がボールを持つ時間が増えたが、「やっぱり中を閉めてるので。最後まで見たらちゃんと空いてたりした部分もあったんですけど、やっぱり最後までしぶとくて、ゴールを隠していて、難しかったです」。
大谷も後半はギャップを突いてエリア内に入り込むプレーを見せたが、「キックミスだったり、クロスミスがあって…。それを合わせられたら得点までいけたのかなと思います」と悔やんだ。
今大会はボランチ、サイドハーフで質の高いプレー。2回戦の米子北戦ではサイドに移った大谷の狭い局面を打開するスキルが劇的同点ゴールに繋がった。一方で「個人としては今大会あまり得点も結果も出してないですし、もっと自分で打開できるような選手になりたいですし、やっぱり(長)準喜みたいにひとりでも抜いていってゴールまで行けるような選手になりたい」と語る。
「やっぱり個人としては、ひとりで得点を取れる選手だったり、個で打開できるような選手になりたいですし、やっぱり誰にも止められないような、手に負えない選手になりたいです」。
1年生の県予選ファイナルの決勝ゴールで華々しくデビューした俊英も4月からはついに最高学年にとなり、新チームではエース格として牽引していくことが期待される。「もっと自覚と責任を持ってやらないといけないですし、1、2年生と選手権に出させてもらって、来年は3年生になるので、後輩にも自分がさせてもらった分、その経験をさせてあげないといけないと思うし、自分が中心選手になって、チームを勝たせられるような選手になりたいです」と話す。
その上で来年こそはこの景色を越える。「昌平もベスト8止まりで国立に行ったことがないし、自分は兄が去年準優勝して、兄の記録を超えて優勝したいです」。昨年は兄の彩斗が東山で準優勝。兄弟にとっても悲願でもある日本一を目指し、来年はさらに圧倒的な選手になる。
石黒登(取材・文)