主将CBの一発!花咲徳栄DF橋本琴音がFKから頭でV弾、キッカー務めた盟友にも感謝

今年もゲームを動かしたのは主将CBの一発だった。延長戦、花咲徳栄はフリーキックからDF橋本琴音(3年)がヘディングで決めて先制ゴール。そして、これが三冠を決める決勝弾となった。

昌平との決勝戦は立ち上がり押し込まれた中で「センターバック間ではチャレンジ&カバーを、あとはどちらかがチャレンジしたらサイドバックがカバーに入るというのを徹底して真ん中を強く守備していました」(橋本)というように4バックがうまく連動しながら粘り強くケアする。

試合は80分を越えてスコアが動かず、勝負の行方は延長戦へ。その前半1分だった。花咲徳栄は敵陣右中間からのMF正木佑奈(3年)の正確なフリーキックから橋本が頭で流し込んだ。

「自分にマークがついていたんですけど、そこがひとつ剥がれて、自分がフリーになった時にそこに良いボールが来たので、あとは合わせるだけだった。正木が良いボールを蹴ってくれた」。

感謝を語った正木とは今季、ダブルキャプテンとしてチームを牽引。「いろいろと大会に向けて一緒に話し合ってどうしたいとか、どういうチームにしていきたいかというのを話し合っていた」という盟友からのホットラインでの決勝弾。ゴール後は抱擁を交わし、喜びを分かち合った。

また、思い起こされたのが、昨年の準決勝・昌平戦だ。花咲徳栄は先制を許す苦しい展開だったが、後半セットプレーからCB大矢静佳主将のゴールで同点とすると、2点を加えて逆転勝ち。そこから1年が経ち、今回も主将CBのゴールでゲームを動かしたというのは不思議な縁だ。

新人戦、学校総体に続き、選手権も制し、チームとしても5年ぶりの三冠。「三冠はチームとしても目標にしていたし、自分自身も目標にしていたので、それを達成できて良かった」と喜ぶ。

昨年は4失点しているだけに、自身3度目の関東大会では「まずは失点をなくすこと」、そして今大会でも課題として取り組み続けた「チャレンジ&カバー」の部分を徹底することがテーマ。若いディフェンスラインを声で、プレーで統率しながら、5大会ぶりの全国大会出場を目指す。

石黒登(取材・文)