昌平高校

ショウヘイ コウコウ

活動拠点昌平高校グラウンド
練習日
HPアドレスhttp://www.shohei.sugito.saitama.jp/contents/club_s/soccer_m_s/

群雄割拠の埼玉にあって近年安定して成績を残しているのが昌平高校だ。今年は埼玉5冠、関東大会初優勝を果たしたチームは、「全国制覇」を目指して31日からの選手権大会に臨む。

前任の青森山田では現在スペイン1部・ヘタフェでプレーする日本代表MF柴崎岳も指導した藤島崇之監督が昌平に赴任したのが2007年。今でこそ194人の部員を抱え、環境面でも人工芝に夜間設備を揃える同校も、当時は土のグラウンドで部員数も20人程度。選手権予選でも決勝トーナメントに進んだことはなかったが、ここを境にチームは大きく歩みを進めていく。

着実に力を伸ばしながら成績を積み上げると2013年の選手権予選で初めてベスト4に進出。2014年の新人戦で初タイトルを獲得し、勢いそのままに同年の選手権予選を制覇した。

翌年はすべて4強に終わったものの、その時に経験を積んだMF針谷岳晃、MF松本泰志が昨年はチームを牽引。初出場のインターハイでは優勝候補の東福岡などを倒して全国3位に入り、針谷はジュビロ磐田、松本はサンフレッチェ広島と2人のJリーガーを輩出するに至った。

そして迎えた今年は新人戦Vを皮切りに、関東予選を制覇すると本戦でも初優勝を果たした。総体予選では盤石の試合運びで県内3冠目。本大会では初戦の2回戦で日大藤沢に逆転負けと悔しい結果となったが、その経験を糧に大きく成長を遂げ、3年ぶりに選手権予選を制して2度目の全国行きを決めた。リーグ戦も優勝したチームは前人未到の埼玉5冠を達成した。

着任当初から「日本一」を掲げてきた指揮官が意識してきたのが「長く勝てる」チームづくりだ。「その数年だけ強いというようなチームづくりはしたくない。もちろん勝負事なので勝った負けたはあるにせよ、ある程度ベースの確立は重要にしてチームのマネジメントをしていきたいというのはあった」と藤島監督。

2013年より選手権予選では5年連続で4強以上に進出、また2015年以降は主要4トーナメントで一度も準決勝を逃していないのはその成果の表れだ。

加えて「最後は技術」という考えのもと、テクニカルな部分もフォーカスしてきた。「最終的に慌てないで判断できる力、そこに至る決断をするためには自信を持たなければいけない。それで自信を保つためには何をするかといったら技術」(藤島監督)。これも初年度からずっとブレていない。「技術」と「長く勝てる」チームづくりは昌平の支える2本柱となっている。

今年も舵取り役のMF山下勇希を筆頭に、ゲームコントロール能力の高いMF原田虹輝、今冬ブレイクし「技術はうちの中でもトップ」(藤島監督)というMF森田翔、大宮アルディージャ内定を勝ち取り、昌平として3人目のプロ選手となったFW佐相壱明、ビルドアップ力に定評のある石井優輝&関根浩平のCBコンビなど、スキルフルなタレントが顔を揃える昌平。

全国選手権は2014年以来2度目の出場。31日の1回戦では優勝経験もある広島皆実と対戦する。前回出場時は1回戦敗退に終わっただけにまずは初戦突破が目標となるが、その先には「日本一」を見据える。「最後は自分たちが全国優勝を成し遂げて昌平のサッカーであったり、『埼玉はできるんだぞ!』というところを全国の人に見せたい」とは山下。悔しい想いをした夏のインターハイを経て、力強さを増した昌平高校が今冬再び日本一にチャレンジする。

石黒登(取材・文)

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