[川口カップ]剛柔併せ持つCFが大会7ゴール! 川口市立FW長谷川達哉「インハイでも点を決めて勝てるように」

剛柔併せ持つCFが出場全試合得点を達成。川口市立FW長谷川達哉(新3年)は決勝の慶應義塾戦でも1トップで先発すると、17分にCKからCB麻生佳佑(新2年)の折り返しに「ゴール前が混戦だったのでいち早くボールに触れて良かった」と素早く反応し、先制点をもたらした。

長谷川は今大会、予選リーグ初戦の秋田西戦で1得点を挙げると、3戦目の蕨戦では4ゴールと大暴れ。順位決定戦が行われた最終日は準決勝の川口東戦で1ゴール、そして決勝でも得点を奪うなど、出場がなかった予選2戦目の玉造工業戦以外の出場した全試合でゴールを記録した。

もっとも決勝はその後、逆転負けを喫しただけに、「決めるところをしっかりと決めきれなかった」と悔やんだが、個人としてはゴールで結果。「(予選リーグは)ヘディングシュートでしっかり決めることができたのが良かった」。今大会はセットプレーからもゴールを量産してみせた。

ぱっと見でわかる長身とガタイの良さを生かした身体を張ったプレーも武器だが、「器用さもあって、パスも出せたりとか、あと献身的に守備ができたりとか、点取り屋というよりもオールラウンダーな感じの選手」と山田純輝コーチも言うように剛柔を併せ持ったCF。長谷川自身も「やっぱりビルドアップから絡んでいけるようなCFになりたい」とFWとしての理想像を掲げる。

新人戦はインフルエンザで試合に出場できず。主力CFを欠いたチームは初戦となった南部支部2回戦で川口東に敗れ、早期敗退となった。そんな悔しい想いもしているだけに「インハイでも点を決めて、チームが勝てるように頑張りたい」。5月に行われるインターハイ1次予選ではまずはチームを県大会出場に導くこと。そして県の舞台でもゴールを挙げて、チームを勝たせる。

石黒登(取材・文)