俊足アタッカーが最終日に2発! 大谷場中FW星洋佑は「自分が点を決めて」夏の躍進を誓う

「新人戦から同じぐらいの相手に勝ったり負けたりだったので、ギリギリの試合で勝ててよかった。今日は点を決めるために裏抜けだったり、ワンタッチで展開できるように頑張りました」。

俊足アタッカーが最終日に2ゴール。大谷場中FW星洋佑は埼玉栄中との冬季大会7位決定戦で前半22分に先制弾をもたらすと、その7分後にもゴールを重ね、3-2の勝利に貢献した。

特徴はなんといってもそのスピード。「ちゃんとした記録じゃないんですけど…」というものの、50メートルは6.4秒と俊足を誇る。また、その足を最大限に生かすべく、「最初にチェックの動きみたいな、相手をひとつ遅らせて、自分のスピードを生かして」と駆け引きも試みている。

加えて井土大己監督が「足元にボールが来た時の反転とかターンは、まだ技術はそんなに高いわけじゃないんですけど、そこで相手をひとり剥がせるというのが良さだと思っている」というようにスピードだけではなく、「足下につけて、そこからでも勝負できる」というのも星の強みだ。

新人戦は星の特長を生かし縦に速い戦術を取っていたが、この冬はチームとして繋ぐサッカーにチャレンジ。星も「ひとりひとりがうまくなって、繋げるようになっていっている」と手応えを語る。また、繋げるようになったことで、逆にスピードを生かす機会も増えているという。

本番となる夏の学校総体では「冬季大会の記録より上に行って、県大会に行って勝ちたい。目標は関東大会に行きたいですね」と県の舞台でも上位進出をにらむ。そのためにも「やっぱり自分が点を決めて勝っていきたいです」。抜群のスピードからゴールを量産し、チームを上に導く。

石黒登(取材・文)