今夏全国ベスト8の男子に続け! クラブ与野レディースが準優勝で初の関東大会へ
今夏全国ベスト8の男子に続け!クラブ与野レディースが県準優勝で初の関東大会に乗り込む。
クラブ与野は準々決勝で越谷レディースファミリーを3-0で下し、初の関東大会出場が決定。準決勝ではWEリーグ下部組織のちふれASエルフェン埼玉マリU-15に1-0で勝利した。
決勝はWE下部の大宮アルディージャVENTUS U15に押し込まれる中で0-4と敗れ準優勝に終わったが、ボールを持てばしっかりと繋いで前に出ていこうとするなど、スタイルは見せた。
中森翔太監督は「前期のリーグ戦は1-0で勝っているんですけど、そのゲームよりも成果は出ている。0-4っていうスコアで見ちゃうと、どうしてもやっぱりマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれないんですけど、あの1-0のゲームの方がよっぽどボール持てていない。そういう意味ではトレーニングでの成果は出てきているのかなというのは」と一定の手ごたえを示した。
今年の代は中1の頃に1FC川越水上公園メニーナに0-11で大敗。その試合を偶然見に来ていた男子チームの中森監督は「やっぱり同じユニフォーム、同じエンブレムをつけている以上はちゃんとクラブ与野のゲームをしてほしいと思ったのが最初」と女子チームも見る形となった。
まず「最後まで諦めないとか、街クラブらしくやれる部分っていうのをしっかり前面に出す」ことを徹底。また、「戦術的なところも女の子だからできないというのは嫌なので、男子がやっていることを本当にそのまま伝えて、同じようにやっている」と男子と同じサッカーを植え付けた。
主将のDF星春那(3年)は「練習の中で課題を見つけて自分たちで解決していくというのを繰り返してきた。パスがよく繋がるようになって、強い相手でも守備から入ることで攻撃にうまく繋げることができるようになった」という。今年5月のリーグ戦では1年半前に大敗した1FCメニーナに3-2で勝利しリベンジした。また、個も成長しており、GK加納由佳子(3年)は来年浦和レッズレディースユースに進む。中森監督は「男子同様で頑張ればいろいろな選手に可能性が出るというところに関しては女子もだいぶ浸透してきたのかなと思っています」と話す。
今夏は男子が初めて関東を突破し、全国大会でも8強に入るなど「クラブ与野旋風」を巻き起こした。星は「同じクラブ与野なので、私たちも頑張らなきゃいけない。関東に行けたので、次は全国を目指して頑張りたい」。男子同様ひとつひとつ勝ち上がりながら次は女子が旋風を起こす。
石黒登(取材・文)