花咲徳栄はポスト2発に泣く 大会を通してメンバーを固定出来ず、10番負傷も響く
花咲徳栄は相手の約2倍の11本のシュートを放つも、ネットを揺らすことが出来なかった。
本庄第一との決勝は開始早々に連携ミスから失点。それでもその後は押し気味にゲームを進め、前半24分と28分にはFW塩崎らら(3年)のシュートがそれぞれクロスバーとポストを強襲した。後半も相手コートで進めたが、集中した守備を敗れずに2年連続の準優勝となった。
末貴光監督は「準々決勝、準決勝と先に取られて、決勝はと思ったんですけど、あまりにも早かった。そこは十分に気をつけていたんですけどね」と、やはり“早すぎた”の失点を悔やんだ。
今大会を通してなかなかメンバーを固定出来ず。また、10番MF大矢静佳(3年)の負傷も響いた。大矢は昨年の学校総体決勝を前に負った左膝の前十時靱帯断裂からようやく復帰。今年は初となるダブルキャプテン体制でDF手嶋友那(3年)とともにチームを牽引する存在だったが、準決勝で右目の上をカットし、9針を縫う怪我。まだ抜糸も終わっていなかった中で決勝は後半15分からスクランブル出場したが、勝利に導けず。“1年越しのリベンジ”とはならなかった。
悔しい敗戦となったが、決勝でも1年生が5人先発したように「まだ伸び代はある」チーム。個で抉る力と、パスで剥がしていく創造性を磨き上げ、連覇のかかる選手権予選でリベンジする。
石黒登(取材・文)