佐藤海空斗(LAVIDA)「自分の武器、シュートを決められるボランチを見せていきたい」 U-15日本代表への意気込み語る
日本クラブユースサッカー選手権U-15関東選手権4回戦。FC LAVIDAは湘南ベルマーレに1ー2で敗れ、敗者復活戦に回ることとなった。30日に始まるU-15日本代表・国内トレーニングキャンプ参加のためチームを離脱するMF佐藤海空斗は「自分への怒りでいっぱい」と悔しさを表した。3度目の代表合宿に向けては「パスとドリブルの使い分けを意識して、その中で自分の武器やシュートを決められるボランチというのを見せていきたい」と意気込みを語った。
前半中盤からペースを握ったLAVIDAは後半2分、FW伊藤風河のシュートが溢れたところをこの攻撃の起点となったMF佐々木小太郎が決めて先制。その後もテンポ良くパスを回しながら敵陣に攻め込んだが、後半14分に警戒していたセットプレーから失点すると、25分にカウンターから逆転弾を許した。LAVIDAは翌30日に9位、12位決定戦でVITTORIAS FCと対戦。早い時間帯に先制するも、雨が強まった後半に逆転負けを喫した。7月6日の13位、14位決定戦では東急Sレイエスと全国出場最後の枠をかけて争うこととなる。
FC LAVIDA MF 佐藤海空斗選手
―明日から代表で抜ける中、自分で全国を決めて気持ち良く行きたい想いも強かったと思う。今日は森山佳郎監督も来ている前で見せたかった想いもあったと思うが試合を振り返って
チームとしてはうまくいく面も悪い面もあったんですけど、やっぱり自分っていうところに焦点を向けた時にプラスに働けなかったところがあった。やっぱり自分が中心にいる選手なので(プラスの影響をもたらさなければいけないのに)、チームに悪い影響をもたらしちゃったなというのがあって、そんな中で明日自分もいない試合で全国を決めなきゃいけないっていう状況にもなってしまったので、いまは悔しい気持ちと自分への怒りとでいっぱいです。
―どの辺りがプラスに持っていけなかったと感じているか
自分の武器であるドリブルだったりが全然いけなくて、そこで噛み合わなくなっちゃったりしていたので、チームにプラスに働かなかったなっていう想いはあります。
―全国大会はひとつ仲間たちに託してということになったが
信頼できる仲間たちなので、僕がいなくてもやってくれると思う。期待はすごくしていますし、信じています。
―個人としては3度目の代表合宿
自分の課題が1回目からあって、それを徐々に改善はできてきていて、その改善ができているからこそまた呼んでもらっていると思うのでそれは続けていきたいです。
―その課題というのは?
パスとドリブルの使い分けっていうところで状況判断だったりが自分の課題。その場所場所で何をしたらいいかとか、もっと考えてプレーをしなきゃいけないっていうのが僕のすごく課題で、だいぶ落ち着いてきたなという時に今日みたいなプレーをしちゃったので、森山さんがいる中でまだまだなんだなっていう気持ちです。
―でもそこは代表合宿に1回、2回と参加する中で改善できている手応えもあると
代表合宿ではそこを重点に置いてやっている自分もあったので、改善は徐々に、本当に徐々にですけどできるようになっている感覚はあります。
―1回目の代表参加は今年2月のイタリア遠征だった。現地では「第16回デッレナツィオーニトーナメント」にも出場した
初めてあんな高いレベルの選手たちと一緒にできて、プレーできることの方が少ない中で自分を見せていくというか、戦っていくというか、その中でできなかったことの方が多かったですね。でも一番の課題はやっぱり先程言ったようなものでした。
―森山さんから合宿で言葉掛けしてもらったことは何かある?
やっぱり自陣では少ないタッチにして、相手のコートに入った時はお前の武器を使えというのは、森山さんだけではなくてたくさんのコーチに言ってもらっていて、そこから結構仲間とも合ってきたというのはありました。
―今回の合宿ではどの辺りに取り組んでいきたい、見せていきたいというのは
やっぱり課題がまだ全然改善できていなくて、今日も森山さんが来ている中で全然ダメだったので、またその使い分けを意識して取り組んで、その中で自分の武器だったりシュートを決められるボランチというのを見せていきたいと思っています。
なお、同トレーニングキャンプには佐藤のほかに、DF桐山龍人(浦和レッズJrユース)、DF小澤晴樹(大宮アルディージャU15)、FW岡本岳(グランデFC)が埼玉県勢として参加する。
(取材・文)石黒登