FC LAVIDA

エフシー ラヴィーダ

活動拠点昌平中学・高等学校グラウンド
練習日平日:火曜日、水曜日、木曜日、金曜日のうちの3日間(※学年によって曜日の違いあり)18時半から20時半 土日祝日:練習、試合
HPアドレスhttps://www.fc-lavida.com

昨年の高校総体で4強に入り、MF針谷岳晃(ジュビロ磐田)、MF松本泰志(サンフレッチェ広島)と2人のJリーガーを輩出した昌平高校。その昌平の下部組織という位置付けで2012年に立ち上がったのがFC LAVIDAです。スタッフもU-13、15を見ている村松明人コーチ、U-15を担当する石田聡コーチをはじめ、全員が昌平高のコーチを兼任しています。

創設5年とまだ歴史は浅いものの、昨年度はU-13チームがJ下部や中体連、街クラブの強豪が集う「newbalance CHAMPIONSHIP」を見事制覇。

「最初入ってきた時は不安だったが、2ヶ月ぐらいで変化していって、この大会で優勝してからはリーグ戦やトーナメントでも勝つだろうな」という感じだったと村松コーチ。

その後も県トップリーグで優勝すると、埼玉県ユース選手権では4連覇中だったクマガヤSCを下し、県内2冠を達成しました。

村松明人コーチ(左)石田聡コーチ(右)

「高校につながるように」という考えのもと、その中でもLAVIDAがこだわっているというのが「仕掛けの部分」。昌平というと細かいパス回しを連想しがちですが、「高校に入って仕掛けられなかったり、ゴールに向かえないというので、伸び代が限られてしまうのがこの年代は怖い。その辺りもうまく入っていけるようにLAVIDAでは仕掛けの部分を高校よりも多くやっている」(村松コーチ)そう。これは後ろの選手にも求められる技術ということで、すべての選手が日々、対人が基本だというトレーニングで個人のスキルを磨いています。

OBも活躍中で昌平の10番を背負うMF渋屋航平(2年)はLAVIDAの二期生。また「色があって面白い学年」と村松コーチが話す新2年からは他にも、U-16埼玉トレセン韓国遠征に参加したMF丸山聖陽、埼玉国際サッカーフェスティバルで選抜Bの主将を務めたDF山本蓮らがトップチーム入り。今後はさらにその数を増やしていけたらといいます。

そんな次代の昌平を担うU-15チームは、サイズこそ大きくはないものの「動きの鋭い子が多い」(石田コーチ)のが持ち味。

現在県2部リーグで開幕から8戦8勝(4月23日現在)と好調のチームはレギュラー外にも良い選手が多いそうで、前述の昨年2冠を果たした新U-14チーム、そして始動したばかりの新U-13含め、楽しみにしているのだとか。

最後に今後の目標について尋ねると「もちろんチームとしての結果もそうだが、やはり選手を(高校に)輩出するということとの両方だと思う。僕らもどちらかひとつだけではつまらないので」とU-15の石田コーチ。

近い将来、FC LAVIDAから出た選手たちが昌平高校の一員として、全国の舞台で大暴れする日がいまから楽しみです。

石黒登(取材・文)