FCアルコイリス

フットボールクラブ アルコイリス

活動拠点新郷スポーツセンター、新郷南小学校、赤井少年サッカー場、赤井第二公園
練習日火曜日、木曜日、土曜日(育成コース)、水曜日、金曜日、土曜日、日曜日(強化コース)、水曜日、金曜日(キッズコース)、火曜日、木曜日(ジュニアユーススクール)、火曜日(パルケサッカースクール
HPアドレスhttp://footballnavi.jp/arcoirism/

チーム名はスペイン語で「虹」の意味。川口市を拠点に活動するFCアルコイリスは「子供が持つ無限の光」をイメージして2007年に設立されたジュニア年代のクラブです。

クラブの山野井善直代表は栃木の強豪・矢板中央高校の出身。サッカースクール系の会社に就職して指導の道に入ったのちに、22歳の時にアルコイリスを立ち上げました。

今年4月にはこれまでのキッズ幼稚園コース、小学校低学年の育成コース、高学年の強化コースの3コースに加えて、新たにスキルアップスクールとして低学年を対象とした「Parque(パルケ)」、そしてジュニアユース向けに「Cresta(クレスタ)」をスタート。

山野井善直代表

とくにジュニアユース年代については「中体連では50人以上の生徒をひとりの先生が見ていて、なかなか指導が行き届いていないという現状がある。高校で勝負したいなと思った時に何か武器を作ってあげられたら」と山野井代表。まだ生徒数は少ないものの、現在は中体連の先生たちとネットワークを構築しながらスクール活動を行なっているそうです。

そんなアルコイリスがプレーのベースに置いているのが「個の突破」「ボールスキル」の部分。「サッカーは判断のスポーツ。ボールが持てれば顔が上がって自然にパスやシュートができるようになる」という考えのもと、幼稚園の頃からボールタッチの部分にはこだわりを持ってやっているそうで、クローズドスキルのドリル練習もしっかりとやっているとのこと。ドリブルの割合は学年によって異なるものの、全体のほぼ9割を占めるのだとか。

それでもドリブルは手段であり、目的は「判断してできるかどうか」。「ここが選手たちにとってはスタートであり入り口。次のカテゴリにいった時に必要とされる選手を育てたい。それにはボールは持てるけど判断できないという状況だと難しい。選手たちがしっかりと判断をできるように、そのために個の技術は大事にしたいと思っている」といいます。

ちなみに山野井代表は今年U-12年代指導者の最上級ライセンスであるA級コーチを取得。これはこの年代の指導のスペシャリストの育成、所属地域でのU-12年代の諸活動において、リーダー的立場に立って活動ができる人材を育成することを目的とした資格です。

「いずれは指導者側を育てたいというのがある。地域の指導者が良くなれば絶対に子供たちは良くなるし、そうしたらもっとみんなが切磋琢磨していけると思う」。現在は川口市と北足立南部のトレセンスタッフを務めながらその仕組みを作っていっているそうです。

野心溢れる青年代表のもと、今年で活動10年目を迎えたFCアルコイリス。スタートしたばかりのスクールなども含めて、今後の活動にも注目していきたいところです!

石黒登(取材・文)