1FC川越水上公園
ワンエフシー カワゴエスイジョウコウエン
活動拠点 | 川越水上公園サッカーコート、フットサルコート |
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練習日 | 火曜、水曜、木曜、金曜日は19時ー21時 土曜、日曜日 |
HPアドレス | https://www.sports-create.com/kawagoe-soccerschool/index.php |
川越水上公園をホームに持つチームだ。ジュニアユースだけでなくジュニアやスクールもあり、女子も中学年代に続き昨年ユース活動をスタートさせた。今年浦和レッズのトップチームに昇格を果たし、印象的なプレーを見せるDF荻原拓也は同クラブのU-12チームの出身だ。
チームコンセプトは「個性の追求」。まずスタイルありきではなく、選手一人ひとりの個性を見極めながら、その場所で勝負していけるような各々のストロング、武器を育て上げていく。
「よく自分のチームでは活躍できるのにその環境を出ると活躍できない選手がいますが、それは自分に武器がなくて自己主張できるものがないから。やっぱり勝負できるものを見つける、伸ばしていこうというところは常に考えています」というのは粂川幸司代表。グループとしてのスタンスも持ちつつ、チームの根幹を流れるのは立ち上げ当初から「1対1」の精神だ。
粂川幸司代表その上で勝負にもこだわる。ジュニア、ジュニアユース年代ではこの「育成」と「勝負」の両天秤はよく議論されるところだが、「育成年代だから負けていいというのは言い訳になる。意図的に崩して、ゴールを奪えるようなサッカーを追求しながら、最終的にはしっかりと勝利を掴む。その両方を『欲張りに』求めていかなければいけないと思います」と両軸を掲げる。
プロ入り第1号になった荻原に加え、県内高校年代でも2015、16年と正智深谷で選手権予選を連覇、全国でも優秀選手に入る活躍で8強進出の原動力となったMF小山開喜。昨季県内5冠を達成した昌平の影のキーマンとしてサイドを躍動したDF塩野碧斗と、県の決勝に連続してクラブOBたちがキープレーヤーで出場しているという事実は決して偶然ではないだろう。
ジュニア年代ではいまのようなスピードやキレはなかったという荻原を始め、育成期に当時の体格やフィジカルに頼らず「個」を磨き上げたことがユース年代での活躍に繋がっている。
「個性を引き伸ばしながら戦う力をつけて、その上でトッププレーヤーを輩出する。毎年1FCからこういう選手で出てくるよねと言われるような、僕たちが自信を持ってこういう選手を育ててきたと言えるような選手が出てこられるチームにしていきたい」と粂川代表。県外でも昨年市立船橋でインハイ4強に貢献したMF有田朱里や、女子の年代別代表にも選出されたMF大貫さくらといったクラブ理念を体現する選手が続々と表舞台に活躍の場を広げている。
高校、大学年代での勝負の時を見据えつつ、これからも1FC川越水上公園は選手個々の個性を見極めながら、戦える選手を育成していく。
石黒登(取材・文)