新座二が初戦のフィニッシュの課題克服し6得点。「次はお前の番」に応えた10番MF工藤樹が口火切る先制ゴール/学総県大会2回戦

県学校総合体育大会2回戦(24日)。新座第二中は6得点のゴールラッシュで杉戸中を下した。

「この1週間でそこ(フィニッシュ)のトレーニングのところと意識はちょっと変えていった。まぐれな点もありましたけど、ゴールに対する意識が上がったからの結果だと思うので、素直に褒めたいと思います」と新座第二・髙橋立監督。初戦の与野東中戦はPK勝ちを収めたものの、フィニッシュに課題を残したが、この日は1週間トレーニングを積んできた成果を発揮した。

口火を切ったのは10番MF工藤樹(3年)だ。1回戦はPK戦に5人目として登場したものの失敗。試合前には「今日はお前が試合を決めるんだ」「今日はお前の番だ」と指揮官から送り出されると前半6分、FW菅井文弥(3年)のポストプレーからダイレクトでゴールを奪った。

「自分がPKを外して、学総の地区も0点だったので、チームを救いたいと思っていた。(受ける時には)もうシュートの意識はありました。(決まった瞬間は)めちゃくちゃ嬉しかったです」。

するとこの1点を境に新座第二はゴールラッシュ。前半20分にFW眞下礼(3年)のコーナーキックから得点が生まれると、33分にはFW新田陽大(3年)がキーパーとの1対1を決めた。

後半は交代出場したFW齋藤慎吾(3年)が2ゴールの活躍。先発した菅井とは「絶対に負けないという気持ちを持って競い合いながらやってきた」とライバルと高め合ってきたというFWは「前よりもうまく裏に抜けたり、足下にもらったりして、シュートを決めきることができたので良かったです」。2回戦以降は7日間で最大5試合と試合が続くこともあり、サブ陣の充実も重要。髙橋監督も「交代した選手が活躍してくれたというのはすごい良かったと思います」とした。

さらに終盤にはコーナーキックのこぼれ球にMF覚田飛羽(3年)のスーパーミドルも飛び出すなど6-0で快勝した新座第二。工藤も「次の試合の自信にも繋がると思います」としていた。翌日の東松山北戦も3-0で勝利しベスト8に進出。もともとゴール前まで持って行く力はあっただけに、フィニッシュの精度が上がってきたのは初優勝を目指すチームにとって良い傾向だ。

石黒登(取材・文)

試合結果

新座第二 6-0 杉戸
3(前半)0
3(後半)0