若い選手たちで挑戦した浦和レッズユース。福永泰コーチ「考えるきっかけにしてほしい」【浦和カップ】

浦和ユースは今大会、新中3や昨年のクラブユース選手権4強メンバーのMF河原木響、MF瀬山航生、FW志田出帆ら新高1がメインと若い選手たちでチャレンジ。そういった中で2学年、3学年上の選手たちを相手にし、個人で守る難しさ、個人で攻める難しさを感じる大会となった。

福永泰コーチは「そこをどうやってグループとして、チームとして守っていくか、攻めていくかというところで「繋がる」という部分を選手たちが自分で発信して、そこで必要な部分というのは感じてくれているんじゃないかなと思います」とし、この経験を糧に成長してほしいとした。

3位決定戦の旭川実業戦は、序盤から押し込まれる中で前半5分に失点。浦和ユースはMF新城愛斗(高2)が何度かドリブルで運び出したが、ゴールに迫るシーンを作ることはできなかった。

それでも後半8分、今大会唯一の高3としてエントリーしているFW瑞慶山一真が同点ゴール。「前半の最初から相手の最終ラインが結構高く、背後があったので、そこをずっと狙っていた。(ゴールシーンは)背後にちょうど来た。しっかりと決められて良かった」。河原木のスルーパスから得意の裏抜けでディフェンスラインの背後に飛び出し、最後は伸ばした左足で決めた。

しかし、徐々に連携も合い始めてきた中で、その後はミスなども絡み後半20分、22分に連続失点。このビハインドを跳ね返すことが出来ず1-3で破れ、今大会は4位で終えることとなった。

大会を終え福永コーチは「自分の課題にしっかりと目を向けられるような、この大会がそういう時間になってほしいと思います。フィジカル的に難しい中で潰されてしまうんだったら、潰される前にプレーするためには何が必要か、そういうのを考えるきっかけにしてほしいと思いますし、そういう話もした。その術もどんなものがあるかというのは自分でどんどんと考えて実戦していく。もう15歳にもなれば、そういうのはやっていかなければいけない部分かと思います」。

また「常に練習している中でゲームをするわけではないので、自分から発信するのは相当難しいところだし、遠慮もあるとは思うんですけど、サッカーの世界はそんなのは必要ないですし、「自分を出す」ということに対して貪欲にやれる習慣をつけてもらいたいなと思います」とした。

今回浦和ユースは様々なカテゴリ、年代の選手が集まり、チームとして3日間の活動を行った。この経験を各々が自分のカテゴリに帰った時にどう考え、どう生かしていくか。それが大事だ。

石黒登(取材・文)

試合結果

浦和レッズユース 1-3 旭川実業
0(前半)1
1(後半)2