令和2年度新人体育大会3回戦 さいたま南浦和 vs 上里
令和2年度新人体育大会3回戦。さいたま南浦和中は5-0で上里中を下し、8強入りを決めた。
今季南浦和のWエースの一人。畑乙樹は「多くのタイトルを取っていきたい」と意気込み
南浦和は前半12分、右コーナーキックからFW坂本勇希が繋いで10番のMF升掛壮梧が決めて先制した。その後なかなか追加点を奪うことができなかったが、後半16分にショートコーナーから坂本が決めると、そこから得点を量産。MF畑乙樹が2ゴール、また途中出場のMF小林洸太、DF伊藤堅吾にもゴールが生まれるなど5-0で勝利した。上里は得点が必要になった後半、DF谷川碧斗を前に出して攻撃に出る場面もあったが、得点を奪うことはできなかった。
勝利はしたが、南浦和・神立朋次監督は「チームとして狙っていた攻撃に対していまいち統一性がなかった」。前半はボールを持てるが故に持ちすぎてしまい、攻撃が停滞する場面もあった。
今季升掛とともにWエースの一角を担う畑は「中盤でなかなかうまくショートパスが繋がらなくて、それでミスも多くなってしまった。中盤の攻めがうまくいかなかったから点が取りにくくなったのかなと思います」。それでも後半は左にポジションを変え、攻撃に関しても少ないタッチ数で繋ぐことを意識。すると後半は一挙4得点。畑自身も1ゴール、1アシストを記録した。
2日前には高円宮杯関東大会2回戦、ジェフユナイテッド市原・千葉U-15戦に後半途中から出場。MF鳥羽瀬琉貴が引っかけたボールに畑が詰めて1点を返したが、チームは1-3で敗れた。今年は県リーグ所属ながらも関東1部柏レイソルU-15にも勝ち越しているというトップレベルを体感し、「個々も強いし、パスの精度とか、崩しがうまかった。(個人的には)もっとできたのかなという感じはある。もうちょっとボールを失わずに味方に繋げていたら良かったかなと思います」。それでもこの課題に直面できたのはこの舞台を踏めたからであり、大きな収穫だ。
まだリーグ戦が残っているものの、これで3年生の代での主な活動は一区切りとなり、ここから先は自分たちの代での躍進を目指す。畑は「3年生も去年この大会で優勝しているので「優勝しろよ」と。この大会もそうですけど、多くのタイトルを取っていきたい」と意気込み。新人戦はもちろん、3年生たちが戦うことができなかった学総や全中でも勝って昨年以上の成績を残す。
石黒登(取材・文)
試合結果
さいたま南浦和 5-0 上里
1(前半)0
4(後半)0