「第40回浦和近県招待少年サッカーフェスティバル」大会レポート

第40回となる、浦和近県招待少年サッカーフェスティバルが、今年も8月27日、28日にレッズランドで行われました。

8月27日(土)、28日(日)の2日間にわたり、レッズランド(さいたま市桜区)にて「第40回浦和近県招待少年サッカーフェスティバル」が行われました。

昭和52年に全日本少年サッカー大会と時を同じくして誕生。『埼玉県に隣接する他県の少年サッカーチームと交流することにより、新睦と少年技術向上を図るとともにリスペクトの精神を養う』ことを目的に開催されてきた大会も、今年で40回の節目を迎えました。

「こういう大会を続けていくことで何かが生まれてくる」とは、大会委員長を務める町田章司さいたま市南部サッカー指導者協議会会長。

過去には、リオ五輪で手倉森ジャパンの切り札として、スウェーデン戦で決勝ゴールを記録した矢島慎也選手(ファジアーノ岡山)も、FC浦和の10番を背負って同大会に出場。現役・引退も含め、多くの埼玉県出身のJリーガーがこの大会を通して、全国レベルを経験、成長の糧としてきました。

今年も昨年大会優勝のFC浦和、浦和東選抜、浦和西選抜、浦和南選抜、浦和北選抜に加え、朝霞選抜、浦和レッズJr、大宮アルディージャJrの埼玉県勢、他県からは第33回大会から6連覇を達成した柏レイソルU-12や遠くは新潟市選抜など、県内外の強豪16チームが参戦。大会はまずA~Dの4グループに分かれて予選リーグを実施、各グループ上位2チームが決勝トーナメントに、下位2チームが下位トーナメントに進む形式で行われました。

その結果、決勝は連覇のかかるFC浦和と、初優勝を狙う浦和レッズJrの浦和勢対決に。試合は開始2分でレッズJrが先制、9分にも追加点を奪うなど、レッズが優勢に進めます。それでもFC浦和も前半10分、ゴール正面やや右からのフリーキックをそのまま蹴り込んで1-2。その後はお互いにチャンスを作り出す展開となりました。

そんな中、追加点を挙げたのはレッズ。前半18分、中盤でボールを奪取すると、カウンターから最後はフリーになったFWが流し込んで1-3。そのまま折り返すと、後半は完全にレッズペースとなります。後半12分、それから1分もたたぬ間に2点を加えると、後半18分にダメを押して1-6で試合終了。浦和レッズJrが大会初制覇を決めました。

最終結果は、優勝・浦和レッズJr、準優勝・FC浦和、3位に浦和北選抜と船橋TCという結果になりました。大会優秀選手には浦和レッズJrの5人を含む25選手が選出され、また第40回の記念大会ということで選手全員に記念タオルの景品が配られて、第40回大会の幕を閉じました。

石黒登(取材・文)