[新人戦]聖望学園、昌平を下し初の決勝進出!守備でペース掴み後半に鈴木、永井のゴールで勝利
令和7年度埼玉県高校サッカー新人大会は14日に川口青木町公園で準決勝の2試合が行われ、聖望学園が2-0で昌平を下し初の決勝進出、また5月の関東記念大会への出場権を獲得した。

テクニックとスピードに優れる相手に対し、聖望学園は粘り強い守備で対抗した。「相手の攻撃方向に対して縦を切るようなイメージで」(山本昌輝監督)スピードに乗らせないことを徹底。両サイドにも左の澁谷凌駕、右の水村慶門(ともに2年)の両SBがしっかりとついて対応した。
守備でペースを握ると後半1分だ。聖望学園は水村の右クロスのこぼれをMF鈴木亮人(2年)が左足ダイレクトで突き刺した。鈴木は準々決勝の細田学園戦に続き、2戦連発。「自分が決められるっていう自信はありましたし、そこで自分のところにこぼれてきて、トラップっていうよりかはもう振り抜いてやろうと思いました」。自信を持って振り抜いた一撃が先制点となった。
さらに9分には、初戦の花咲徳栄戦では直接CK弾を叩き込んだ10番MF高本創司(2年)の右CKがクロスバーに跳ね返る。こぼれを拾ったFW八尋祐有(2年)がゴール前の混戦にクロスを供給。これをMF永井颯祐(2年)がヘディングで触って追加点を奪うことに成功した。
昌平は後半、ともに年代別代表歴のあるFW白須裕基(2年)やMF押江颯人(1年)、10番のMF根津優羽(2年)らを投入。白須が裏抜けを狙い、右サイドの押江が縦突破やカットインからゴールを迫ろうとする。それでも聖望学園は個で仕掛けてくる相手に対し、グループで粘り強い守備。そして最後の部分では水村が身体を張ってブロックするなど、集中した守備を崩さない。
昌平は31分、準々決勝の浦和学院戦でハットトリックを決めたFW田島鳳人(2年)が白須との壁パスからエリア内に侵入したが、聖望学園は1年生守護神の竹川凌平がタイミング良く前に出てがっちりと捕球。36分には押江が左足で狙うが、シュートはわずかに枠を捉えなかった。
聖望学園は終盤押し込まれる時間が続いたが、佐藤慶門(2年)、栢岡孝尚(1年)のCBコンビを中心に最後まで集中を切らさずに勝利。山本監督は「比較的守備はもうここ何年かは継続して、もう一個質の高い、強度を上げるための守備っていうところではトレーニングからだいぶみんな意識してやってきたことだったので、今日はちょっとピッチコンディションもあまり良くない状態でしたけど、よく最後まで走れたと思います」と強力アタックを抑えた守備を讃えた。
「両SBがポイントになるかなと思っていた。昌平の突破力のあるサイドに対してよく両SBが粘れていた」(監督)。水村は「ボランチとも協力して、声を掛け合って、1人でやらないでチームみんなで止めることを意識した。守備は得意なので抑えられて良かったです」と満足の表情。
また、大会を通して1年生CBの栢岡が急成長。当初はDF天野陽太(2年)が今大会はスタメンする予定だった中で、山本監督も「この大会を通じてだいぶ孝尚が良くなってきた」と話す。
FWとの駆け引きやロングフィード、184cmの長身を生かしたセットプレーを武器とするCBは「徳栄戦、細田戦では結構自分のストロングを出せて、そこは自信に繋がっている。相手よりも先に触ったり、駆け引きの部分、ヘディングで跳ね返すことだったり、終盤までしっかり最後まで切らさずにできるところだったり、そこはすごいこの新人戦で伸びたなと思います」と語った。
新人大会では初の決勝進出となるが、ここで満足はしていない。選手たちの頭の中にあるのはもちろん「優勝」の2文字だ。2試合連続ゴール中の鈴木は「チームもいま良い状態にありますし、しっかりリカバリーして、良い状態で決勝に行って、優勝して終われるように、自分も得点を目指して頑張りたい」と意気込みを語った。もう1つ勝って、初の新人戦タイトルを掴み取る。
石黒登(取材・文)
試合結果
昌平 0-2 聖望学園
0(前半)0
0(後半)2


