[新人戦]スタメン3枚を欠くスクランブルも…、聖望学園がセットプレーからの2発で花咲徳栄に勝利

令和7年度埼玉県高校サッカー新人大会1回戦が7日に行われ、昨秋の選手権予選8強の聖望学園と東部支部覇者の花咲徳栄が対戦。聖望学園が2-0で勝利し、ベスト8進出を果たした。

聖望学園は1年生守護神の竹川凌平ら、スタメン3人がインフルエンザで不在。この日はベンチメンバーも含めて21人と難しい台所事情だった中で、勝ち切って準々決勝にコマを進めた。

これが初戦になった聖望学園は、やや固さの見られる前半。山本昌輝監督も「固かったですね。マイボールの収まりが良くなかったから、カウンター合戦みたいになってしまった」と振り返る。

昨年から主力の10番MF高本創司(2年)や1トップのFW前住渚有(2年)のところでマイボールを維持しながら、優位性を取ってアタックを仕掛けたいところだったが、前半はいつもは出せるようなパスが引っかかってしまう場面やミスも。花咲徳栄は前線のFW鳥居友哉(2年)やFW田島息吹(2年)をポイントにしながら攻撃する中で前半は一進一退の展開となった。

その中でも聖望学園は14分、右CKの場面で「ニアに速いボールを送ろうと思っていた」という高本が左足の巻くボールで直接決めて先制点を奪い、1点をリードする形で試合を折り返す。

緊張もとけた後半は聖望学園がボールを持ちながら試合を展開する。アンカーの永井颯祐(2年)が積極的にボールに絡みつつ、高本やMF川野光樹(2年)主将とともにゲームを組み立てる。

16分にはDF栢岡孝尚(1年)のFKから空中戦に強いFW八尋祐有(2年)のヘディングシュートがクロスバーに。このこぼれを前住が押し込んで追加点を奪った。前半はシュートのなかった前住は「チームに迷惑をかけていたので、後半は点を取らなきゃなと思っていた。常にゴールを狙っていたので、八尋のシュートのこぼれを決められて良かった」と胸をなで下ろした。

30分には前住のシュートがポストに、34分には途中出場のFW小沼慶朋(1年)がゴールに迫る。また、守備面では竹川に代わりゴールに立ったGK春颯馬(2年)らが無失点を継続し2-0で勝利。山本監督は「正直あまりうまくいったゲームではないなと思っているんですけど、でもセットプレーで取れて、0失点でしっかり勝ち切れたのは良かったかなと思います」と語った。

一昨年のフィジカル的なサッカーや、昨年のテクニカルな部分も見てきた今年のチームが目指すのはその『ハイブリッド』。「しっかりボールを握ったり、強みであるセットプレーが生かせたり。流れの中でも、セットプレーでも得点を狙えるようなチームをいま目指してやっています」。

その中でも「やっぱり一番肝に置いているのは守備の強度を落とさないで戦い続けること。今日も比較的守備の強度を中盤でも落とさず、ボールの拾いあいに負けないで戦えたっていうのは良かったと思います」。個々の1対1やセカンドボール争いで優位に立ったことを評価していた。

「新チームになって初めて出る子たちも多い。公式戦に慣れていくっていう部分と、でもやっぱり1個でも多く勝ち上がっていきたい」(監督)。細田学園と当たる準々決勝は昨年は武南、一昨年は西武台に敗れているが、高本は「やっぱりベスト8で負けちゃダメだなっていうところもあるので、しっかり上に登っていけるように頑張りたい」と7年ぶりの4強進出に意欲を燃やした。

石黒登(取材・文)

試合結果

花咲徳栄 0-2 聖望学園
0(前半)1
0(後半 )1