[新人戦]浦和西、大宮南を下し南部支部V! 得点源のセットプレーから後半2発、粘り強い守備で準決勝に続き完封締め
令和7年度埼玉県高校サッカー新人大会南部支部予選の決勝が2月1日に市立浦和高会場で行われ、浦和西と大宮南が対戦。浦和西が2-0で勝利し、2大会ぶりの南部支部優勝を飾った。

2024年に支部制覇を果たした浦和西と、2025年覇者で今大会は3回戦で優勝候補の浦和南を破って勝ち上がった大宮南の一戦となったファイナル。主審は現役高校生としては史上初めて全国高校サッカー選手権で試合を担当したユースレフェリーの酒井星南(3年/与野)が務めた。
浦和西はMF古谷倫(2年)が前半2分にカットインから仕掛けてファーストチャンス。中盤では今年のチームのキーマンとして期待されるMF末岡芽生(2年)を中心に組み立てを図る。
一方、大宮南も準決勝の国際学院戦でハットトリックを決めた10番FW市川彰久やFW山﨑友翔(ともに2年)を中心に反撃。18分には市川のFKがクロスバーに当たった跳ね返りを山﨑がシュート。その後も山﨑が果敢に右足を振り抜き、前半両軍最多の3本のシュートを放った。
浦和西は「ボールを持たされちゃう時とかが結構あって、うまくいかない時があった」(末岡)という前半。それでも後半は「相手の嫌がること」を徹底。1トップのFW三浦尚之(2年)に当てながらコーナーキックやスローインを獲得。そこから力強くゴールに迫る展開を増やす。
すると後半8分、左ショートコーナーから末岡がエリア内に潜り込んでクロス。こぼれ球にDF栗原由翔(2年)が足を伸ばして詰めた。栗原は右WBながら今大会は準決勝の市立浦和戦の決勝弾を含む3ゴール。「セットプレーの練習とかでは詰めるのを意識している。みんなからはラッキーボーイって言われているんですけど、実力って言いたいですね(笑)」と笑顔を見せた。
浦和西は末岡が得意のコーナー付近からの1対1で相手DFを外してエリア内に侵入するプレー。16分には長身のFW篠原玄太朗(2年)を投入する。すると直後、MF後藤有輝(2年)のロングスローを篠原がヘディングで後方にすらし、DF大塚温月(2年)が詰めて追加点とした。
準決勝の市立浦和戦もセットプレーからの決勝ゴールだった中で、この日も得意のパターンから2得点。末岡は「セットプレーっていうのが結構うちは得点源になってて。そこで通用するんだなっていうのがしっかり確認できたので、県大会ではそれをもっと生かせるように、それ以外でも点を取るっていうのも目的なんですけど、それも強みにして勝ちたいと思います」と話す。
その後も浦和西は10番MF五十嵐新(2年)が前線でタメを作り、25分には五十嵐の左クロスに途中出場のMF高野優翔(2年)が合わせたシュートは惜しくも枠外だったがゴールに迫る。追加点は生まれなかったが、後半はゲームの流れを掌握した浦和西が2-0で勝利。多田鉄平監督は「前半はちょっと元気がなかったんですけども、ベンチの選手、スタッフもそうですし、みんな一丸で声を掛け合って、後半40分間戦えたっていうところが大きい」と試合を振り返った。
今大会は川口市立、市立浦和とS2リーグ勢を連破し、決勝では4試合16得点と攻撃力を見せていた大宮南を下しての戴冠。準決勝、決勝はいずれも無失点と粘り強い守備も光った。DF中村颯佑(2年)は「初戦の2回戦はちょっと雰囲気が良くなくて。でもそこから乗り越えて、この最後の2戦も無失点でチームとして終えられたのも成長だと思うし、この新人戦を通して「信頼感」っていうのが上がったかなっていうのはだいぶ感じました」とチームとしての成長を語る。
今年は昨年果たせなかった県リーグへの復帰、そしてトーナメントでは1つでも多く勝ち上がって「スタジアムで勝つ」のが目標。末岡は「県大会はベスト4とか、決勝までいくっていう目標はあるんですけど、やっぱり目の前の一戦一戦を集中して、こだわって勝っていかないといけないので、そこはチームで練習から声を出して勝ちに繋げたい」と、まずは一戦必勝を誓った。
石黒登(取材・文)
試合結果
浦和西 2-0 大宮南
0(前半)0
2(後半 )0


