[新人戦]西武文理が所沢西に9発大勝。新チームは「攻撃面のレベルアップ」もテーマ、中堅校からもう1つ上のステージへ

令和7年度埼玉県高校サッカー新人大会西部支部予選3回戦が24日に行われ、西武文理はMF山口温人、FW佐々木陽太(ともに1年)が2点ずつを奪うなど、9-0で所沢西に大勝した。

西武文理は昨年からの主力ボランチ、10番MF佐藤碧馬(2年)主将が配球でゲームをリード。相方のMF永井瑛己(2年)がセカンド回収や守備面で長所を発揮して試合の流れを掌握した。

その上で左WBの梅沢悠(1年)、右WBの大仲柊(2年)の両翼のクロスからゴールを狙う。前半13分に大仲から山口の形で先制すると、14分には佐藤がドリブルで運び出しラストパスを梅沢が決めて早くも2点目。29分にはゴール前のこぼれ球をDF門井雄海(2年)が、33分には梅沢のグラウンダーのクロスをMF井上大雅(1年)が沈めて前半だけで4得点を奪った。

後半も攻め手を緩めず相手ゴールに迫り、4分に大仲のクロスに山口が後ろから走り込んでこの日2点目。9分には山口の浮きパスから佐々木がゴールに流し込んでリードをさらに広げる。

その後もメンバーを入れ替えながら、23分には途中出場のMF進藤陽斗(1年)がクロスに詰めてゴールネットを揺らした。39分にはクロスのこぼれ球を佐々木が右足ダイレクトで振り抜いて山口に続きドッピエッタを達成。終了間際の42分にはHT明けからピッチに入ったMF渋谷春眞(1年)が決めるなど、大量9得点を挙げた西武文理が地力の差を見せつける形となった。

西武文理は昨年も下級生が多いチームだった中で、自分たちの代となった今年はさらに競争が激しくなっている状況。この日も先週の2回戦とは半数のメンバーを入れ替えた中で黒岩宏明監督は「チーム内で競争しながら、こういった公式戦で経験を積めているのは良いこと」と話す。

黒岩監督体制1年目だった昨年は守備面で強みを発揮していた中で、今年は攻守一体を掲げ、「攻撃面もレベルアップしていきたい」。それが実現できる選手たちも多くおり、「ハードワークしながら自分たちの持っているアイデアだとかを出せるようにチャレンジさせたい」という。

そのキーマンの1人となりそうな佐藤は「今年はただの基礎練とかじゃなくて、頭を使ったり、細かい部分を意識させられる練習が多いので、そういった部分でもっと自分たちが意識高くやっていければ良くなっていくと思う」と話し、永井は「最近は切り替えの部分が多くなっている。練習中からもっと要求し合えれば、もっと上を目指せるんじゃないかなと思います」と語る。

昨年は関東予選でベスト8、インターハイ、選手権予選でベスト16だった中で佐藤は「文理はいままで記事などでは中堅校っていう形で書かれることが多かったんですけど、自分たちの代からまたちょっと新たな挑戦じゃないですけど、新たなチームとしていままでの歴史を塗り替えていけるように頑張っていければなと思います」と新シーズンに向けての意気込みを語った。

翌25日に行われた準々決勝では、所沢北に2-0で勝利して昨年超えの西部支部4強に進出。強豪校になっていくための、その足がかりのシーズンにするためにもまずは支部の頂点を狙う。

石黒登(取材・文)

試合結果

所沢西 0-9 西武文理
0(前半)4
0(後半 )5