[女子選手権]全国初勝利から連日の歓喜、昌平が“後悔しない40分”で追いつきPK戦制す! 小室瑠花の同点弾からロブソンが止めて16強入り
全国初勝利に続き、昌平が16強進出! 第34回全日本高校女子サッカー選手権大会は12月30日に2回戦が行われ、昌平は高川学園(山口)と対戦。先制を許すも、MF小室瑠花(3年)の得点で追いつき、PK戦の末に勝利した。1月3日の3回戦は聖和学園(宮城①)と激突する。

この日も昌平は立ち上がりから圧力を持って仕掛け、前半開始1分には左CKからWEリーグ・仙台内定のFW松井美優(3年)のヘディングがクロスバーを強襲。22分には松井の抉るドリブルからこぼれをMF木村唯(2年)が、27分には松井が抜け出してシュートを狙っていく。
一方で森田光哉監督は「流れを持ってきているように思えて、実は流れを持ってこられていない状況が続いていた前半だった」と冷静に振り返る。前線へのロングフィードや球際で力を発揮してきた相手に対し、「慣れているようで、それ以上の力を高川学園さんが持っていたかなと思う」。
中盤の球際の競り合いで勝てず、ゴール前に蹴り出されたボールを収められ、ラインを上げきれなかった。すると前半終了前の39分、一瞬の隙を突いた相手FWに抜け出され、失点を許した。
「(HTは)修正点は細々したところというよりも、このまま終わって後悔するんじゃないかっていう話だけで、後悔しない戦い方をあと40分して、行って来いっていう形で送り出しました」
ベンチも動く。後半、昌平は攻撃の起点となれる小室を1列上げてトップ下に配置転換。さらに18分にはDF湯浅仁那(3年)を投入し、CBでスタートした福島紗羅メヘル(3年)が左の攻撃的なポジションへ、さらにこのタイミングで左SBの勝山あゆみ(3年)を右SHに上げる。
福島、勝山は両選手ともに現在こそ、チームバランスを取るところでディフェンシブなポジションをやっているが、もともとは前線で力を発揮するプレーヤー。そこに10番MF鈴木志麻子(3年)やMF山田仁菜(3年)主将のボランチコンビも絡みながら後半は相手を押し込んでいく。
「去年の選手権もまったく同じなんですけど、もう行くってなった時には強いですね」(監督)。昨年の秀岳館(熊本)戦でも0-2の後半は相手を押し込み、HT後に11本のシュート。前回はそれが点に結びつかなかったが、ボールを持ちながら圧力をかけ続け、ついに扉をこじ開ける。
22分、鈴木志の展開から勝山がダイレクトでクロスを入れると、ファーサイドで小室がヘディングで同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻した。中盤以降は昌平がゲームを掌握し、松井や勝山が次々とゴールに迫るが、追加点は生まれないまま、試合の行方はPK戦にもつれ込んだ。
昌平は1年次の県選手権決勝以来となるPK戦だったが、それぞれが落ち着いて臨み、まず松井、小室、福島が成功。すると3本目の後攻の1本をGKロブソン莉彩菜(3年)がじっくりと待ちながら右側に飛んでストップする。昌平はその後、4本目で山田が決めると、5人目の鈴木志がゴールに突き刺して勝利。全国初勝利だった前日に続く歓喜で全国16強入りを果たした。
次戦は3度の優勝を誇る聖和学園との大一番だ。森田監督は「疲労も含めてきつい状態ではあるんですけど、良い流れでここまで来ているので。全国のトップを走ってきた聖和学園にチャレンジできるのは喜びでしかないと思うので、どういう結果であれ楽しんでいきたい」とし、小室は「格上のチームですけど、ビビることなく昌平のサッカーを見せられたら」と意気込みを語った。
石黒登(取材・文)
試合結果
昌平 1(5PK3)1 高川学園
0(前半)1
1(後半)0
5(PK)3


